【前編】木曾ひのきで造る高級住宅『レオパレス21と「もりぞう」が考える最高の住まいとは〜株式会社もりぞう〜』

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津野浩一
レオパレス21は、2015年に子会社とした「もりぞう」とともに「百年の住まい」を標榜する戸建住宅『大雅-TAIGA-』を手がけています。国産銘木「木曾ひのき」を使用した注文住宅は、多くのオーナー様から好評で、全国で続々と建築が行われています。今回はそんな「もりぞう」の代表取締役である津野浩一氏にお話を伺い、「木曾ひのき」による住宅の魅力について語っていただきました。

厳しい環境で育った「木曾ひのき」との出会いが家づくりの原点

Q:「もりぞう」という会社の成り立ちについて教えてください。

A:最高の住宅を造ろうというところから始まって「木曾ひのき」との出会いが原点です。
「木曾ひのき」は、日本最古の国史書である『日本書紀』にも記載されているように古くから日本の最高級木材として使われてきました。時の権力者たちがそれを使う権利を持っていたという歴史のある木材です。ひのきにはいろいろありますが、「木曾ひのき」と言うと、長野県・御嶽山の北斜面で生長したひのきを指し、今は国有林として管理・産出されています。木曾ひのきの生長する場所は、日当りが良くない上に火山灰の土壌という、とても厳しい環境です。植物は南向きの良い土壌の土地だとスクスク育ちますが、必ずしもそれが優れた木材になるわけではありません。厳しい環境では、生長にとても時間がかかりますが、その分、中身がしっかりした木材が生まれます。私たちはそういう木材と出会い、現地から特選一等級という最も良い材を優先的に買い取る権利を得ることができました。こうした特選一等級の木材を育むには植林してから100年近い時を要します。そこから社名の「もりぞう」は「森を造る」という意味で名付けました。私たちが造る家は、森のサイクルに合わせて100年間、住み続けることができるように考えています。

レオパレス21と目指すところが一致したことで共同開発を

木曾ひのき
Q:御社はまず2014年4月よりレオパレス21と業務提携をし、そして2015年3月には子会社化されたわけですが、どのような背景があったのか教えてください。

A:私とレオパレス21の深山英世社長との個人的な出会いが始まりでした。そして互いに話をして業務を共に行っていく中で、深山社長が目指されているオーナー様のために最高の家を造りたいという想いと、木曾ひのきを使い、長年住み続けることのできる家を造りたいという私たちの想いが一致したことで、一緒にやっていくことになりました。

Q:木曾ひのきを使った家に住むということにどのような意味がありますか。

A:木曾ひのきの特選一等級材は年間で250棟分ほどしか産出されない貴重な材料です。私たちはその厳選された材料を使用して限定した数の家を造ります。結果的にそれが自然を守るための森林循環を可能にします。日本の家の平均寿命は約30年にも満たないと言われてきました。そうした中で、私たちが提供する住まいのコンセプトが「100年持つ家」です。そもそも、ひのきという材料自体には、奈良の法隆寺五重塔のように1300年以上の時を経てもなお腐らずに強度を保っているほどのポテンシャルがあります。最大の敵は水分で、それによって木材は朽ちてしまいます。湿気をどうやって取り除くのかが大きな課題で、そこをクリアする術が求められます。
そして大事なことは、住む人がこの家を100年持たせるんだという意志を持って、メンテナンスを欠かさないことです。もちろん、提供した会社として、私たちがしっかりとサポートさせていただきます。そこで私たちが目指しているのが、住む人に私たちの家を好きになってもらおうということです。
そのためにまずは「木曾ひのき」という貴重な材を生活の一部にすることをしっかりご認識いただくために、「木曾ひのき体験ツアー」を開催し、お客様を木曾にお連れしています。実際に現地を見ていただくことで、大切に住もうという気持ちをお客様に持ってもらう。同時に家を熟成させていくというか、自身が手を入れて長年持たせていこうという意志を持っていただきます。

ライフステージに合わせて住み方を変化させることのできる造り

スケルトン・インフィル
Q:住む方の気持ちが大切なのですね。

A:「愛着」という言葉がありますが、やはりお客様から愛してもらわないと家は長持ちしません。
また、もうひとつ問題なのは、ライフステージが変わると家の住み方も変化するということです。お子様が多い時は、それだけ部屋数が必要ですし、また巣立った後は、ご夫婦ふたりで大きな空間を使ったり、老後には二世帯になることもあると思います。そういう場面で、家の中を自由に変えていくことも私たちのテーマです。そこで、「スケルトン・インフィル」という家造りの工法を採用しています。これにより、建物の柱や梁、床などの構造上重要なスケルトン(骨格)は動かさずにしっかりと残したまま、インフィル(内装・設備)については自由に変えられる構造にしています。ライフステージに応じて住み方も変化させることで、私たちは100年住み継げる住まいづくりをしています。

Q:住み方を変えることで、長年住み継げる家になるという考え方ですね。

A:実はその部分はレオパレス21さんが賃貸事業で行われているのと同じ発想です。二世帯住宅というのは多世帯がそこに住むわけですが、そこに他の世帯を住まわせるとすると、それは賃貸住宅になります。ですから、賃貸併用住宅にも対応できます。お子様がいるときに、ご家族で住んでいた家を、後に賃貸併用住宅にすることも可能ということです。高級賃貸住宅建築ということも今後の方向性のひとつとして考えています。市場を広げるという意味では、とても面白いと思います。これは世代を超えて住み継げることとつながっていると考えています。

(プロフィール)
株式会社もりぞう
代表取締役社長
津野浩一

2009年に木曾ひのきとの出会いをきっかけに会社を立ち上げる。一貫して百年住み継げる住まいを目指し、快適な戸建注文住宅を造り続ける。深山英世社長との出会いによって2015年にレオパレス21のグループ会社となり、今では年間30棟を超えるレオパレスオーナー様の住宅も造り続けている。

株式会社もりぞう
http://www.mori-zou.com/

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