【前編】企業の海外進出の課題『赴任者にかかる業務負荷の増大』

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尾池靖部長
世界的な変革期を迎えている今、10年来の円高基調や労働力確保、生産コストの問題などから海外進出を目指す企業が増えています。飽和した日本経済から脱却するためにも企業がさらに発展するための選択肢のひとつです。ただ、いざ海外進出をしようとしてもどこから始めたら良いか分からないという企業も多く、見切り発車したものの従業員への負担が大きく失敗してしまうという例も少なくありません。そんな企業はどうすれば良いのでしょうか。レオパレス21が行っているワールドビジネスサポート(WBS)を手がけるコーポレート業務推進統括部の尾池靖部長(写真左)と西村康裕次長(写真右)にお話しを聞きました。

アセアンを中心に海外進出をする日本の中小企業

Q:最近の海外進出する企業の動向についてお聞かせください。

尾池:従来、製造業が安い労働力を求めて海外に工場など生産ラインを構えるというケースがありますが、それに続き、クールジャパンや日本の食文化人気を受けて、飲食などサービス業の店舗展開も増加してきていますね。背景としては、少子高齢化や日本でのマーケットが伸びないという状況を打破するという事情もあると考えています。また、最近の海外進出では中小企業の占める割合が急激に拡大してきているという状況にあります。進出する地域としては、今後の発展も期待されるアセアン地域が注目されています。ヨーロッパは経済不況が長引いて、イギリスのEU離脱問題なども起こりましたし、やはり人口の増加、消費市場という面からもアセアンに魅力を感じている企業が多いです。

Q:まだまだ海外に進出する日本企業は増えそうですね。

西村:昔ならまずは地方から首都圏に進出して、次のステップとして海外へという流れでしたが、最近では、直接海外に行く企業が顕著に増えています。

尾池:アセアンでの経済の伸びは、凄まじいものがありますからね。あるアセアンの国では、2年前までは携帯電話の普及率がわずか1割くらいだったのが、年内にも100%に達する見通しという話もあります。これまでは、通信手段がなかったようなところでも多くの人が急速に手に入れている状況があります。このようにインフラが整うと大きくマーケットが変化し、ビジネスチャンスが一気に広がります。

住居だけでなく、煩雑な手続きも含めトータルでサポート

尾池靖部長
Q:タイミングを逃さずスムーズに海外進出するためには、どうすれば良いでしょうか。

尾池:それぞれのお国柄や制度にも精通した、ノウハウや実績のある事業所に一括で依頼できれば手間もかからず良いでしょう。ただ、現地法人に任せっきりで、国内で把握・コントロールできないというのは困ると思うので、そういった事をお手伝いできればと考えています。

Q:海外進出するときに問題点となるのは、どのようなところでしょうか。

尾池:住居はやはり一番の大きな問題でしょう。勤務先である会社や工場の近くというのはもちろんですが、日本での住まい探しと違って、治安面への目配りも重要になってくると思います。ご家族で住まわれる場合は、学校や病院などは近くにあるのかなど、普段の生活動線やその場合の移動手段なども考えねばなりません。

Q:レオパレス21ではそれらをトータルでサポートしているそうですね。

尾池:2002年から海外展開(リゾート事業除く)をしております。当初は、海外のお客様に日本のレオパレス21の賃貸物件をお勧めしようというインバウンド主体の取り組みでした。それに加えて、日本から海外に行かれる場合のニーズにも着目するようになったのです。いま国内の物件は56万室ほどあるのですが、そのうちの約半数が法人契約になっています。そうしたお客様である法人様が海外に進出していかれる際に、現地に当社物件はないかといったお問い合わせもいただくようになりました。そこで、需要と時代背景を鑑みまして、アウトバウンドの観点から国際事業を進化させることとなったわけです。レオパレス21のコア事業はアパートなど建築請負事業と賃貸事業ですが、海外ではまず仲介から始めて、周辺事業も徐々に手がけていっています。そこで、国内事業と国際事業とのプラットフォームになればと発想して取り組みを開始したのが「ワールドビジネスサポート(WBS)」です。

会社のことだけでなく個人の悩みについても解決する

西村康裕次長
Q:具体的にはどのようなことですか。

尾池:海外でのお部屋探しはもちろん、駐在用・出張用の旅券やビザの手配、引っ越し会社の紹介、車の売却、現地でのレンタカー手配、そしてこれは当社ならではの強みですが、日本にお持ちの家の管理・売却・転貸までをトータルでサポートしています。

Q:今後は、どのようにサービスを広げていくのでしょうか。

西村:赴任するまでは何とか一人で手続きを行えても、その後、不都合・不便に気づくこともたくさんあるということも聞きます。そういうことが赴任者の負荷になっていってストレスが増大することもあります。赴任準備から海外赴任中、帰任時までをレオパレス21がトータルでサポートできる存在を目指したいと思います。

尾池:現地での医療の問題や様々な個人・会社の悩みまでをサポートする会社は、まだまだ少ないというのが現状です。当社は、お客様・お取引先様のお困りごとや問題解決のお手伝いをするソリューション的な活動に力を入れてます。今後はそのなかで出てきたことについてのサービスの拡充を行っていく予定です。「レオパレス21に依頼すれば、海外での準備や手配を細かい部分までトータルでサポートしてもらえる」と思っていただけるような仕組みをしっかりと構築したいと思っています。

(プロフィール)
株式会社レオパレス21
コーポレート業務推進統括部
法人企画部長(兼務 経営企画部 社長室長)
尾池靖
24年以上勤めた損害保険会社時代に、レオパレス21を担当していたことがあり、その縁もあって転職を決意し、2014年に入社。入社後は法人企画部を担当し、WBSを立ち上げる。海外赴任者にとって必要なことを考えて業務拡大を進めている。

株式会社レオパレス21
コーポレート業務推進統括部
法人企画部 WBS営業推進課
次長
西村康裕
1998年にレオパレス21入社。賃貸事業部に配属され、法人営業部にも携わる。2015年コーポレート業務推進統括部に異動となり、尾池部長の直属の部下としてWBSの立ち上げに尽力。サービスの考案や国内事業と国際事業とのシナジー構築に加え、営業との連携強化に務める。

海外赴任をトータルサポート
ワールドビジネスサポート(WBS)
http://wbs.leopalace21.com/

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