【後編】企業の大命題!人材獲得と効率的な活用『外国人労働者の積極活用は効果的か?』

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石倉 達志
日本社会の変化に伴う、人材の恒常的な不足に対し、レオパレス21では縁あって採用に至った新人の重点的な研修による育成や、育児・介護でもキャリアを中断せずに済む「テレワーク」の導入などの策を講じていることを前編では語っていただきました。後編では若手、女性に次ぐ、人材不足対策の第3の矢とも言えそうな、“外国人”に関する雇用状況について、石倉達志人事部長に引き続きお聞きしました。

外国人のお客様と出身を同じくするスタッフの対応で、より親身のサービスに

Q:レオパレス21で外国人が登用されている部門や職種はありますか。

A:様々な部門で外国人の登用が進んでいます。まず挙げられるのは、賃貸事業部門であるレオパレスセンターの海外課です。ここでは中国・韓国・ベトナムなどからの留学生へのお部屋の紹介をしていますが、相談窓口としてネイティブで母国語を話せ、かつ日本語でもコミュニケーションのとれる外国人の方々が働いています。池袋、上野、新宿、難波、栄といった拠点や埼玉のコールセンターなどに配属され、活躍していますね。やはり入居されているお客様からすれば、日本人で外国語ができる者が対応するより、母国が同じスタッフのほうが安心されます。そのスタッフ自身が留学生時代から日本で困ったこと、新たに知ったことなどを、実体験を踏まえてお客様にアドバイスできます。自分の体験に基づく話をお客様に語れるというのは、外国人社員ならではの大きな強みです。当社としても、お客様には住む場所を提供するだけでなく、安心して生活していただくことも含めてのサービスを提供できるように、こうした面での外国人の活用は、今後も大切にしていきたいです。

Q:ほかには、どういったお仕事で外国人の方が活躍されていますか。

A:国際営業部という部署がアセアンを中心に事業展開しており、外国の方に日本国内の物件紹介や、日系企業に現地不動産を仲介するという業務を行っています。ローカルでの採用も含め、活躍の場となっています。本部でも今後、国際営業の戦力として新卒、中途を問わず英語力、交渉力、対人力に長けた人材の採用を考えています。また、当社が外国人の方たちの労働力に最も期待する分野が、「あずみ苑」ブランドで高齢者施設として住空間を提供している、シルバー事業です。

ホスピタリティにあふれた介護人材として教育も自社で実施

石倉 達志
Q:介護人材として外国人の方も採用するということでしょうか。

A:そのとおりです。当社では関東・中部地方でデイサービスやショートステイ、有料老人ホームなど約75施設を運営しており、すでに日系フィリピン人の方が10数名働いています。彼らはもともと大家族で暮らしていた方々が多く、ホスピタリティのある国民性なので、介護サービスのご利用者様からたいへん好評なのがきっかけです。介護スタッフの人材不足を補うために、というのはもちろんですが、質の高いサービスの提供にもつながると考え、今後、積極的に日系フィリピン人の方々の採用を増やしていきたいと考えています。

大きな組織であっても、社員が「会社」を自分のものとして意識できるマインドが重要

Q:若手や育児中の女性、外国人とまさに多様な人材が活躍できる会社ですね。部門ごとの発展に加えて、何か横のつながりを強くしていくような動きもあるのでしょうか。

A:これまでは、事業部ごとの意識が強かった面もありましたが、そうした縦割り意識を改善する手立てとして、2015年3月期から事業部横断研修を始めています。従来の階層別や事業部ごとの研修とは違って、事業部間の相互理解や交流を深めることで、組織全体の発展や強化を目指しているのです。つい先日も、全国から支店長クラスの課長職約80名が集まり、当社が行っている事業の現状の共有や、大切なお客様に喜んでいただくための情報交換をすることができました。こうしたことを各人が持ち帰ってメンバーにも広めていけば、自分の部署だけではなく“会社”として今どういう動きを社会に対して行っているのかの理解が深まります。そうすると、自分たちのお客様に対して、当社の別のサービスをご紹介することもできますし、事業部同士のコラボレーションなども可能です。会社全体として、お客様に満足していただけるよう考えるきっかけになると期待しています。

Q:会社としての一体感が醸成されそうですね。一人ひとりの社員が“会社”を意識できるような機会はありますか。

A:今、全社で社員は7000人いますので、全員が集まれるような場はありませんが、毎年年末に「レオパレスアワード」という催しを、忘年会も兼ねて実施しています。コンテスト形式で職場・拠点単位で自薦他薦を問わず、「○○店がこういう社会貢献を行った」「お客様にこれまでにない提案をして新たな開拓につながった」といったことを表彰する催しです。会場は東京本社ですが、地方から表彰者がゲストとして集まったり、当社のCMキャラクターである広瀬すずさんをお招きしたりして、そうした模様を東京・大阪・名古屋でも社内中継することで、その熱気を広く共有できて大変盛り上がる機会となっています。人材が不足しているご時勢ではありますが、レオパレス21として、仕事の現場で生きるサービスの訓練でも、士気を高めるイベントでも、同じ文化を共有しながら意欲を持って、企業理念である「新しい価値の創造」に励んでいこうと思っています。

(プロフィール)
株式会社レオパレス21 人事部部長
石倉 達志
1989年の新卒入社以来、広告宣伝畑を歩む。CM制作やイベント開催、アパート入居者の若者向け雑誌の制作などでブランディングに寄与。各部署とのやり取りで社内人脈を広げる。2011年より現職。まず取り組んだのは研修制度の改革。次いでワークライフバランスやダイバーシティーも意識した人事制度改革に着手している。

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