【後編】グローバル企業に求められること『グローバル化を進めるための解決策について〜ショーワグローブ株式会社〜』

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前編では、ショーワグローブが進めるグローバル化の現状について伺いました。海外進出にあたっては、社員の現地環境への対応力や現地人材の確保・育成、品質管理やコンプライアンスの問題、さらに為替をはじめとする経済情勢の変化などの課題が想定されます。後編では、こうした様々な課題への対策について、引き続き、執行役員管理本部長の高知寛幸氏(写真左)と管理本部システム企画グループの中溝克洋氏(写真右)に伺いました。

人材のグローバル化についての対策と挑戦

Q:御社のグローバルな発展を支える人材について教えてください。

高知:グローバル化は会社の一部の人間だけで進めることはできないですね。国内の様々な部署で働いている社員も「自分達はグローバルな企業で働いている」という認識を持つことが大事だと思っています。当社では定期的に語学研修を行い、昇格試験にもTOEICを取り入れるなど、様々な取り組みを行っています。その結果、管理部門の在籍者においては、日常会話程度は最低限できるようになってきました。

中溝:海外赴任は会社側からの指令ですが、希望して行った人も、希望していなかった人も結果的に良い経験になっていると思います。チャレンジャーとしての意識が高まりますし、同じ企業にいてもまるで転職したような全く新しい経験ができます。私自身もまた指示があれば挑戦したいと思っています。

海外赴任を快適に進めるためのサポート体制

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Q:海外赴任者が陥りやすい状況や対応策について教えてください。

中溝:本社からの指示とローカルからの要求で板挟みになることが時にありますね。どちらとも日頃から頻繁にコミュニケーションをとることが大事だと思っています。そのためにビデオ会議などを利用して「離れ小島」になってしまわないようにしています。以前と違って、通信事情が格段に進化しているので、国内と国外で距離的には離れていても、顔を見てコミュニケーションが取れるようになったのは大きなメリットですね。

高知:どの拠点でもビデオ会議ができるようになっています。メールでのやり取りも良いですが、やはり顔を見て話す必要がありますね。また、アジア圏では食事の衛生面に気をつける必要があります。潔癖性でその部分が気になってしまう人は、慣れるのが難しいこともあります。その際はなるべく早く帰任させるようにしています。

Q:家族を連れて赴任した場合に配慮されていることはありますか。

高知:社員は慣れない土地での業務に忙殺されがちです。そのため、同行された家族がうまく地域のコミュニティに入っていけるようなサポートは大切だと思っています。家族一緒の住居を選ぶことができる場合に限られますが、子どもの学校や日本人コミュニティに近い都市部で、できるだけ家探しを行うようにしています。工場のある場所はかなり奥地になりますので、社員本人だけが工場の近くに住み、週末に都市部の家族の住む家に帰ることができるような体制にシフトしています。また会社として定期的に日本の書籍を送るシステムも用意しています。

中溝:現地で県人会に参加するなど、なるべく家族を含めて、現地の日本人との交流の機会を持つようにしています。最近ではNHKなどの日本のテレビも見られますし、スカイプなどを利用して国内の知人の様子を知ることも簡単にできるようになってきました。

Q:ビザの取得や、住まいなど、現地で生活するにあたって、サポート体制はどうなっていますか。

高知:本社の総務担当と現地の総務担当が連携を強めて対応しています。周辺の日本企業や取引業者との情報交換を密に行い、常に最新情報に更新するように努めています。最近の世界情勢を配慮して、こまめに渡航情報などを入手して、危険な場所への出張は避けるようにしています。ビザについては、アメリカやベトナムは事前に国内で取得します。マレーシアやオランダは赴任後にビザを取得できるシステムになっています。

中溝:現地での生活については、現地スタッフが頼りになります。例えば、私の子どもが病気になった時は、医者が往診してくれるように手配してくれました。現地のイベント情報などもスタッフが教えてくれたりします。細かい話ですが、赴任後に現地スタッフが家具を買うサポートをしてくれたり、前任者が家具を置いていってくれたり、社内で上手にコミュニケーションをとっています。

グローバルな事業展開を進めるうえで今後の問題点と展望

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Q:今後の御社の海外展開における展望をお聞かせいただけますか。

高知: 2015年に、世界各地で展開していた企業ブランドを統一しました。この新しいブランドで、世界市場へのさらなる浸透を進めていきたいと考えています。地域性を意識して商品開発をしてきましたが、世界中どこにいても「ショーワグローブ」の製品が手に入れられる環境を整えたいですね。また2015年(登記上は2014年)に新たな生産拠点としてミャンマーへ進出しました。2016年に稼働を始めたので、グループ全体の供給能力が改善されることになります。これを追い風として、拡販を進めていきます。商品のサプライも大切な要素ですので、商売の貴重な機会を失うことのないように構築していきたいと思っています。

(プロフィール)
ショーワグローブ株式会社
執行役員 管理本部長
高知寛幸
2013年にショーワグローブ入社。システム企画グループ、財務経理グループ、総務グループでグループリーダーに従事したあと2015年に現職。

ショーワグローブ株式会社
管理本部 システム企画グループ
中溝克洋
2000年にショーワグローブ入社。国内営業部、海外事業部、商品企画室、販売促進グループを経て2014年に現職。

ショーワグローブ
家庭用・作業用・産業用各種手袋の製造・販売を行っている。1990年代から海外に製造、販売拠点を設立して、グローバルに展開。
http://www.showaglove.co.jp/

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