高齢化社会のシニアライフの楽しみ方

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高齢化社会を迎え、シニアライフを満喫する人が増える中、「3世代消費」と呼ばれる、祖父母が子どもや孫たちのためにお金を使うスタイルが注目されています。いつの時代も、可愛い孫に出費を惜しまない祖父母はいたものですが、実に3.8兆円規模にも及ぶマーケットとされる「3世代消費」を中心にご紹介します。

団塊の世代が中心になっている3世代消費とは

団塊の世代が「高齢者」といわれる年齢層になり、2012年ごろから、「3世代消費」が注目を集めるようになりました。

内閣府が平成24年度に行った団塊世代の意識調査によると、自由にできるお金があった場合の使い道として、住宅の新築や増改築、友人などとの交際や旅行、貯蓄に並んで、「子や孫のための出費」が入っています。

自身のための出費だけではなく、子どもや孫にお金をかけてあげたいと考えるシニア世代が多いことがこのデータから明らかにされています。

・ライフプランに孫の成長を組み込む

3世代消費の中でも、特に積極的な支出が多いのが孫への出費です。モノを買ってあげる「贈答」だけではなく、共に遊びに出かける「同行」のマーケットが広がりを見せています。祖父母と孫で、あるいは子どもも一緒に、水族館や遊園地などに遊びに出かけたり、旅行に行ったりする人が増加しているため、旅行会社などでは専用のプランを打ち出しているところも数多くあります。

ただし、孫と「同行」して過ごし、密接な関係を築くことができる機会は、孫の成長や自身の体力の低下などに伴って、次第に少なくなってしまうものです。 自身のライフプランに孫の成長を組み込み、金銭的に無理のないマネープランを立てておきましょう。また、なるべく長く子どもや孫と過ごすためには、健康管理も欠かすことのできない重要なポイントといえます。

・「モノ」よりも「コト」がキーワードに

シニア世代の支出では、単なる衣類や調度品などの「モノ」ではなく、「コト」つまり「経験」や「環境」にお金を支払う傾向があります。 高齢化が進むにつれ、物欲が薄れるとともに、旅行などの「経験」を大切にしたいと考える方が多くなります。 これは、子どもや孫への支出でも顕著で、「同行」の支出が多いのもそのためで、孫との3世代旅行を楽しみにしており、進んで支払いをしているシニア世代も多くいます。子どもや孫と一緒に思い出をつくることができるだけではなく、その思い出を写真などでいつでも楽しむことができるのも人気を集める理由のひとつといえます。

注目される「女子3世代」

女子3世代
3世代消費の中でも特に注目を集めているのが、「女子3世代」と呼ばれる、祖母・母・娘の3世代です。子育て中も仕事を続ける母親が増え、近所に住んでいる祖父母に頼りながら仕事をする世帯が多いことが一因に挙げられます。

・女子3世代の特徴とは

「友だち親子」という言葉がクローズアップされるようになったのは1990年代ですが、その頃に娘だった世代が母となり、子を持つようになり、3世代消費を牽引しています。 祖母は孫に「おばあちゃん」とは呼ばれずに、愛称や名前で呼ばれることを好み、友だちのような関係を構築しています。

・人気のリカちゃんシリーズに「おばあちゃん」が仲間入り

大手玩具メーカーのタカラトミーでは、市場調査の結果を踏まえ、2012年にリカちゃんシリーズ初の「おばあちゃん」を発売しました。 孫と一緒にお人形遊びをすることの多い祖母世代に支持され、売れ行きは好調のようです。

シニア世代に求められる役割とは

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・生きがいのある生活のために

子どもや孫への出費では、旅行などの遊興費だけに限らず、学費などのまとまった出費や生活費などの援助も行われています。 単に「遊ぶ」だけではなく、自分の支出が、「役に立っている」という実感を伴うことが生きがいを感じるために大切です。 ただ、これが親切の押しつけになってしまう場合もあります。それを防ぐためにも、子どもや孫にしっかりとヒアリングを行い、「本当に必要なもの」に対して手を差し伸べることを心がけましょう。

・主役ではなく名脇役としてのリスタートも可能

「3世代消費」は経済面に関するものですが、自身の知見や経験を活かしてアドバイスをしたり、知恵を次世代に伝えていくというのも、シニア世代の大切な役割のひとつではないでしょうか。 子どもや孫そして地域社会など、次世代のために、「お金だけ」「口だけ」ではなく、できることを考え、実行に移していく姿勢こそが、生きがいのある生活につながる重要なポイントです。 現役世代を引退したシニア世代は、引き続き主役として輝き続けるだけではなく、社会を支える名脇役としてリスタートすることも可能なのです。 シニア世代の元気の良さが、経済活動の面でも際立っています。可能な範囲で3世代消費をすることは、次世代の将来を支えるためにもとても大切なことといえるでしょう。

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