飛躍的な経済成長を遂げた、日本と近い国、タイを知る

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2017年には「日・タイ修好130周年」を迎える日本とタイ。この記念の年をきっかけに交流を深め、両国間の関係性をさらに良くしようという気運が高まっています。日本とタイは東南アジアの中でも特に良好な関係を保っており、タイは経済的に安定しています。多くの日本企業が進出をし、日本と様々な面で近い国であるタイについてご紹介します。

日本にとってのパートナーとして身近に感じられる国

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日本とタイは、1887年に国交を結んだ日タイ修好宣言により、本格的な交流が始まりました。これは日本政府が東南アジアの国と初めて結んだ条約でした。それから2国間ではずっと経済的なパートナーとしての関係が続いており、現在でもタイに対して数兆円規模の直接投資が行われています。例えば、バンコクを走っている地下鉄は、日本が大きな資金協力を行ったことが広く知られており、駅の構内には日本に対する感謝を記したプレートが両国の国旗とともに飾られています。そのため、タイの人々にとって、日本は身近に感じられる国で、好意的に見られています。

そして、日本にとってもタイは東南アジア地域においての重要な生産拠点となっており、多くの日本企業が進出しています。また、外国からの民間債務の約半分を日本の銀行から借り入れているという関係でもあり、日本とタイは相互でしっかりと支え合っています。これまでは、タイの経済発展に必要なインフラ整備のために、政府開発援助(ODA)を行ってきましたが、無償資金協力は原則終了しており、今後はより緊密な経済パートナーとしての関係性が期待されている状況です。

タイの国力が十分に発展している様子は、空港に降り立つと、すぐに感じられます。バンコクにあるスワンナプーム国際空港は敷地面積が成田国際空港の約3倍もあり、世界中から航空機が発着するハブ空港としてしっかりと機能しています。空港にはアジアやヨーロッパ、アメリカなどから多様な人種の人々が訪れており、賑わいを見せています。

似通っている国民性と両国間の良好な関係

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日本とタイは600年にも及ぶ良好な関係が続いているという歴史があります。初めての交流は室町時代にまで遡り、現在の沖縄である琉球と交易が行われていました。江戸時代になると朱印船貿易が盛んに行われ、活躍の場を求めて日本からタイに渡る武士たちも現れました。それによって当時のタイの中心地だったアユタヤの都市に日本人町が形成されたほどでした。中にはアユタヤ朝の傭兵隊として結成された日本人義勇軍がおり、王朝で活躍をした山田長政は現在でもタイで多くの人々に知られており、映画化までされているほどです。

また、タイは立憲君主制のもとで象徴的な存在である国王がおり、日本の皇室とは長年親しい関係を保っています。ただ、その国王が2016年に亡くなってしまったことはとても残念なことです。天皇皇后両陛下は、ご即位された後の初めての外国訪問地としてタイを選びました。タクシン元首相は、何度も日本を訪問するなど2国間の交流は盛んに行われています。宗教は人口の95%ほどが仏教を信仰しており、国内では多くの寺院や仏像を見ることができます。三島由紀夫の小説『豊穣の海』の第3巻『暁の寺』の舞台となったワット・アルンという寺院があり、日本人にとっては、とてもなじみの深い国といえます。

タイ人の気質は、総じて明るく、どちらかというと控えめな部分のあるところが日本人と似ているといえます。飛び抜けた明るさではありませんが、表情豊かに押し付けがましくなく接してくれるところが良い印象を受けます。屋台や水上マーケットを訪れると、そんなタイ人の優しさや明るさに接することができます。

世界中から工場が集まり、高い経済成長力を誇る

かつては東南アジアの貧しい国という印象があったタイですが、1980年から15年ほどは、毎年、年率9%もの経済成長を遂げ、90年代後半には一時停滞したものの、2010年ごろからまた勢いを盛り返し、高い経済成長力を発揮しています。東南アジアでは、インドネシアに次ぐGDPで、今後も期待できる国のひとつです。

タイには世界中から多くの企業が進出しています。商務省に登録されている日系企業は、累計で8000社もの数にのぼり、6万人を超える日本人が住んでいます(参照:https://www.jetro.go.jp/world/asia/th/basic_01.html)。進出している企業は、自動車関連企業が多く、トヨタ、日産、ホンダ、いすゞなどのメーカーはもちろん、自動車部品製造の企業も多数進出しています。また、家電メーカーもダイキンをはじめとして数多く進出しており、国内市場への供給や輸出拠点として活動しています。とくにバンコクは「アジアのデトロイト」と呼ばれるほど自動車関係のメーカーが世界中から集まり、タイの一大産業地として発展しています。実際、バンコクでは日々、多くの自動車が行き交っており、日本車の比率がとても高いことでも知られています。

2015年に発足したアセアン経済共同体(AEC)の中心国でもあり、アセアンの生産拠点、輸出拠点として機能しているタイ。今後はより成熟した国として発展を続けていくことが予想されています。

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