仕事と私生活の相乗効果を生み出す充実した働き方とは

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仕事における高い付加価値を提供するためには、広い視野や深い知識、人脈、スキルが必要です。それらは仕事以外の場で身に付くことが多く、私生活と仕事を上手く組み合わせることにより、短時間で成果を上げられるようになります。仕事の調子が上向くことでプライベートもより楽しめ、仕事と私生活が良い影響を与え合う働き方についてご紹介します。

「仕事人間」を生み続けてきた日本社会の働き方

日本の社会における働き方は、従来の終身雇用・長時間労働といった男性中心のものでしたが、80年代にはまず男女雇用機会均等法の施行や産休・育休制度の導入など、女性が働きやすい職場づくりが実践され始めました。90年代にはワークライフバランスという仕事と私生活の共存が男女問わず全ての働く人に向けて提言されるようになりました。これには、過労死すら招きかねないような過重労働や職場ストレスから従業員を守るメンタルヘルスの観点も含まれています。

そうした背景がありながらも、相変わらず日本は世界の先進諸国に比べて長時間労働だと言われてきましたが、OECDのデータによれば日本のひとり当たり平均年間総実労働時間は1990年の2031時間から2013年には1735時間と着実に減っています。ただし、日本の場合はサービス残業と呼ばれるものがあったり、管理職以上になるとそもそも労働時間の記録すら取らないこともあり、数字のデータが現状を表しているとは言いづらい状況もあります。ちなみにドイツは1388時間、フランスは1489時間、アメリカは1788時間となっています。

経済産業省が「ダイバーシティ100選」の選定を始めた2012年あたりから、企業がこぞって多様性ある働き方の実現に向けて、根本原因とも言える長時間労働の是正に本腰を入れ始めました。ノー残業デーなど曜日によって定時退社を促したり、有休の計画取得によって消化率を上げたりするなど、半ば強制的なやり方から始まった感はあるものの、様々な成功事例が周知されることによって、より現場で取り入れやすく、現実的な制度や環境が実現してきています。

楽しい生活や社会貢献を目指す意識変革が働き方を変える

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利用しやすさでいえば、有休休暇を時間単位で取得できたり、自分や家族の誕生日などに取得できたりするアニバーサリー休暇や3年ほど働くと権利が発生するリフレッシュ休暇といった名目のはっきりした休暇制度などもあります。企業によっては、社会貢献をしたいという従業員の気持ちに応えて、ボランティア休暇など目的を明確にした休暇制度を持つケースもあります。これらを取得することで、実際リフレッシュもしますし、休暇の前後には特に仕事を残さず手を抜かず、効率良く行うことにも意欲が湧くことでしょう。

こうした背景には、2000年頃を境に若者の仕事に対する意識が大きく変わったことにあります。平成25年版厚生労働白書によれば、「自分の能力を試す生き方をしたい」や「経済的に豊かな生活を送りたい」よりも、「楽しい生活をしたい」という人の割合が4割を占めるようになり、また「社会のために役に立ちたい」とする人がそれまでの5%程度から15%へと上昇傾向を見せているのです。

また、特に「3.11」以降、自分が社会のために何ができるのかを考えたり、家族や友人の大切さが見直されたりといった風潮による影響も少なくありません。仕事オンリーではない生き方を志向する層が、若者を中心に増えているのは確かでしょう。

仕事以外の「自分の時間」を価値化して、人生を豊かに

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休暇など自分の時間の使い方としては、資格取得やキャリアステップを考えての副業経験といった、自身のスキルアップ目的もあります。現在の仕事に役立てるための直接的な勉強だけではなく、知見を広げるための人脈づくりであったり、サークルやNPO団体など会社とは別組織の運営といったことに時間を注ぐ人も増えています。

また、クラウドソーシングによって個人でも、自身のスキルで労働対価を得られやすくなっていることも影響しているかもしれません。簡単なブログライティングからイラスト、デザイン、WEB制作などの技術を、会社以外のところで活かす社会インフラが整ってきているのです。また、ハンドメイド作品を販売できるサイトも複数出てきています。

もちろん、社員として勤めているならば、その会社の就業規則で副業が禁止されていないかを確認して行う必要はありますが、大きな社会の流れとしては「ダイバーシティーはイノベーションにつながる」という考え方が主流になっています。つまり、多様性ある働き方を認めていくと、様々な発想やアイデアが生み出され、仕事の効率化や新しい価値の創造につながるということです。

趣味で始めたことがビジネスになったり、また仕事ではないところで自分のキャリアや価値を高めたりといったことが、日本の社会でも「普通」になってきています。それらは働く人たちの人生に励みをもたらし、日々の仕事においても相乗効果となって良い循環を生むことでしょう。


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