【前編】宅配便ロッカーは再配達問題の解決策のひとつ『誰でも利用できるオープン型とは?〜Packcity Japan株式会社〜』

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通販サイト利用の増加に伴って、宅配便の配達時の受け取り人不在による、再配達件数が膨らみ、社会問題にもなっています。宅配便の再配達問題の解決策のひとつとして注目されているのが、宅配便ロッカーの設置です。オープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」は、2016年9月からレオパレス21の一部の管理物件にも設置されています。そこで、「PUDOステーション」を展開するPackcity Japanの方々にオープン型宅配便ロッカーの特徴や設置のメリットなどを伺いました。(左から営業課長の杉山拓司氏、執行役員・営業部長の勝洋一郎氏、代表取締役副社長兼COOの阿部珠樹氏、営業課長の永井靖人氏)

宅配便ロッカーは宅配便の受け取り方法のひとつ

Q:最近では宅配便の再配達問題がニュースでも話題になっていますが、宅配便ロッカーが必要とされる背景について改めて教えてください。

勝:昨今では宅配便のお届けで、特に働いている方や学校へ通っている方が、宅配便の配達時間帯ではなかなか荷物を受け取れない実情があります。コンビニや宅配便の営業所などで荷物を受け取ることもできますが、通販の利用が増えていく中で、「もっといろいろな方法で荷物を受け取れないか」という声をいただいていました。もっと簡便に、誰にも会わずに受け取りたいというニーズがあったのです。そこで、宅配便ロッカーという「いつでも無人で受け取れる仕組み」が支持されてきたと考えています。

Q: Packcity Japanはそのような状況の中、どういった事業を展開しているのでしょうか。

阿部:宅配便ロッカーのネットワークを構築して、運営しています。ネオポストシッピングが51%、ヤマト運輸が49%出資して設立された会社なので、ヤマト運輸だけでなく、様々な運送会社が利用可能なロッカーに、必要な機能を付加し、必要な場所に設置していくことができます。

誰でも利用できる「オープン型」宅配便ロッカー

宅配便ロッカー
Q:オープン型宅配便ロッカーとして展開されている「PUDOステーション」の特徴や利用方法を教えてください。

阿部:「PUDOステーション」のいちばん大きな特徴は、オープンロッカーという点です。何が「オープン」かというと、「荷物を送る人」と「荷物を運ぶ人」、「荷物を受け取る人」の3つの軸、全てがオープンでないと、オープンロッカーとはいえないと考えています。例えば、「荷物を送る人」は地方から都会にいる家族に荷物を送る人であったり、通販会社であったりします。「荷物を運ぶ人」は、様々な運送会社です。不特定多数の人が誰でも利用できるロッカーを提供しています。

勝:機能面の特徴は、屋外・屋内を問わず設置できることです。レオパレス21様の管理されている物件に設置している「PUDOステーション」は全て屋外タイプになっています。「PUDOステーション」が設けられたレオパレス21の賃貸住宅以外にお住まいの周辺エリアの方でも、同様にお使いいただくことができるものです。ヤマト運輸だけではなく、佐川急便様に対応している「PUDOステーション」は現在21ヵ所あります。運送会社によって提供しているサービスは異なりますが、現状では1回目の配達の前に配達先を「PUDOステーション」に変更したり、再配達の際の受け取り先に指定したりすることができます。今は荷物の受け取りがメインですが、今後は、ほかの使い方ができる機能も付加していきたいと考えています。

Q:「PUDOステーション」は、どのようにして利益を得るビジネスモデルなのでしょうか。

勝:「PUDOステーション」のスペースを提供して、ご利用の運送会社から対価をいただいています。

「PUDOステーション」の設置による利便性の向上

PUDOステーション
Q:「PUDOステーション」は商業施設や駅に設けられることが多いですが、設置することでどのようなメリットがありますか。

杉山:商業施設やオフィスビルでは、福利厚生の一環として、夜遅くまで働いている従業員のために置きたいという声もあります。深夜まで営業しているお店の方は、荷物を受け取りたくても受け取れないので、非常に便利だと思います。

永井:私は主に鉄道を担当していますが、路線を利用されている方の利便性が向上したことが、いちばんのメリットとして挙げられます。鉄道の施設にこれまではなかった宅配便の受け取り機能が付加され、帰る道すがら荷物が受け取れるようになったことは、お客様にとても利便性を感じていただいています。

阿部:スーパーでは、宅配便ロッカーがあることが集客の手段になります。駐車場の経営者の方からは、朝、会社にではなく駐車場に出勤して「PUDOステーション」から商品を受け取って、夜も宅配便ロッカーから会社に戻すといったことができるのでは?というアイデアをお聞きしたこともあります。

今は不在票を受け取った後の再配達先としての利用が中心ですが、通販で購入時にオープン型宅配便ロッカーを選べるようになると、利用数は劇的に変わってくると思います。
後半は、レオパレス21の物件への導入の反響や今後の展開についてお話しします。

(プロフィール)
Packcity Japan株式会社
代表取締役副社長 兼 COO
阿部珠樹
1993年 ヤマト運輸株式会社入社。2013年 ボックスチャーター株式会社 代表取締役社長。
2016年に現職。

Packcity Japan株式会社
執行役員 営業部長
勝洋一郎
2003年 ヤマト運輸株式会社入社。2016年に現職。

Packcity Japan株式会社
営業課長
杉山拓司
1998年 ヤマト運輸株式会社入社。2017年に現職。

Packcity Japan株式会社
営業課長
永井靖人
2004年 ヤマト運輸株式会社入社。2016年に現職。

Packcity Japan株式会社
ネオポスト傘下のネオポストシッピング社(本社:フランス)とヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区)が、利用者の更なる利便性の向上と、社会的な課題である再配達の軽減の実現に向け、日本において複数の事業者が共同で利用できるオープン型宅配便ロッカーネットワークの構築を目的に、2016年5月11日に設立した合弁会社。
http://www.packcity.co.jp/

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