【後編】宅配便ロッカーは再配達問題の解決策のひとつ『利便性の向上で賃貸住宅の付加価値に〜Packcity Japan株式会社〜』

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左から営業課長の杉山拓司氏、代表取締役副社長兼COOの阿部珠樹氏、執行役員・営業部長の勝洋一郎氏、営業課長の永井靖人氏

宅配便の再配達が社会問題になる中、前編では解決策のひとつとして注目されるオープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」の特徴や設置によるメリットなどを伺いました。
後編も引き続き、Packcity Japanの方々に、レオパレス21の管理物件への導入とその反響、今後の展開などについてお聞きしました。

宅配型ロッカーの設置で周辺地域を含めて利便性が向上

Q:どういった経緯でレオパレス21と提携して、「PUDOステーション」を設置するに至ったのでしょうか。

勝:以前からいろいろなお話をさせていただいている中で、ヤマト運輸で宅配便ロッカーを設置させていただいたことがありました。当社でこうしたロッカーの会社をつくることになった時に、何か一緒にできないかということで、居住者様や周辺地域にお住まいの方へのサービスとして、レオパレス21様の賃貸住宅の敷地に宅配便ロッカーを設置することになりました。

Q:現在、最初に設置された「レオパレスRX中野坂上」をはじめ、レオパレス21の管理物件には何台置かれていますか。

永井:2017年3月末の段階で、東京都内を中心に12台が設置済みです。現在、進行中のお話もあります。

Q:レオパレス21では建築地の選定に当たって、宅配便ロッカー設置の有無も要素のひとつになっているとお聞きしましたが、「PUDOステーション」の設置物件は、どのように決められるのでしょうか。

勝:効率の良い運用のために、物量のデータや物件の状況をもとに決めさせていただいています。実際に利用する運送会社と協議して利用が見込める場所を選定しておりますので設置をお断りする物件もあります。設置後は、様々な運送会社にも紹介し、ニーズが合致すればご利用いただく形です。

Q:レオパレス21の管理物件での利用状況や反響はいかがでしょうか。

永井:まだ、設置して間もないロッカーが多いのでこれからですが、昨年設置させて頂いた「レオパレスRX中野坂上」のPUDOステーションの利用は、想定していた通りに順調に伸びてきています。

杉山:先日メディアに出させていただいたことから反響があり、「PUDOステーション」を置いて欲しいという賃貸住宅のオーナー様からの声が増えています。宅配便ロッカーの設置は、これからスタンダートになっていくと思います。

オープン型宅配便ロッカーの設置が賃貸住宅の付加価値に

宅配便ロッカー
Q:「PUDOステーション」の導入は、レオパレス21のオーナー様にどういったメリットがあるのでしょうか。

勝:建物内には宅配便ロッカーを設置するスペースがなくても、「PUDOステーション」なら敷地内に余裕があれば設けられます。オーナー様の費用負担なく設置できることもメリットだと思います。

永井:宅配ボックスは賃貸住宅で1位や2位になるほどの人気の設備でしたが、最近ではあるのが当たり前になってきて、ランキングには入らなくなってきました。規模の小さいアパートでも導入コストを掛けずに、宅配便ロッカーという付加価値をつけられることが、入居者様にとってもメリットになると思います。

阿部:オープン型宅配便ロッカーを設置することで、周辺地域にお住まいの方の利便性も向上しています。今後は「PUDOステーション」の一部にレオパレス21の入居者様専用ロッカーの機能を加えるなど、入居者様の利便性を高めることも考えていきたいです。

Q:レオパレス21の管理物件へ導入したケースのように、賃貸住宅の敷地内や住まいから近い場所に宅配便ロッカーがあることによって、宅配便の受け取り方はどう変わりますか。

勝:宅配便ロッカーへの配達なら、配達されるまで荷物を待っていることが必要なくなります。女性のお客様の場合、荷物を受け取るまで、化粧が落とせない、着替えられないといった声もお聞きします。宅配便ロッカーに配達されるとメールが届くので、好きな時にいつでもピンポイントで受け取れることもメリットです。

女性のお客様の中には、在宅されていてもインターホンを鳴らしても出なくて、一度、宅配便の不在票を見て、宅配便ということを確認されてから、再配達で受け取る方もいらっしゃいます。顔を合わせずに荷物を受け取れる宅配便ロッカーは、ひとり暮らしの女性のニーズも高いと思います。

自販機のように宅配便ロッカーがある社会へ

宅配便ロッカー
Q:商業施設や駅以外に設置が進められている場所はありますか。

勝:大学や市役所のほか、駐輪場や駐車場に設置しているケースもあります。場所によって使う人は異なるので、広い可能性を持って設置したいと考えています。

Q:これからの展開を教えてください。

阿部:当社では「PUDOステーション」の設置と運営を担い、ヤマト運輸や佐川急便様などの運送会社が求める機能を追加していく立場です。運送会社のニーズを踏まえて連携して、発送や通販商品の受け取りができるように展開していきたいと思います。宅配便は今後も増えることが見込まれていますが、配達員は人手不足です。省力化するために、発送ができたり、通販商品を直接受け取れたりといった機能は、今後、求められていくと思います。

Q:今後の課題や運営上の問題点などはありますか。

阿部:賃貸住宅に後から宅配便ロッカーを設置しようとしても、平らな場所しか置けず、駐車場や駐輪場のスペースを減らさなければならなかったり、避難経路の妨げになってはいけなかったりするなどの条件があるので難しさがあります。

勝:今は自動販売機が空きスペースに置かれていることが多く、証明写真機もあったりするので、設置できる場所を見つけるのが難しいです。自動販売機や証明写真機が並んでいる横に設置して、「ジュースが買える」「写真が撮れる」「荷物が受け取れる」ことが当たり前にできる世の中にしていきたいと考えています。

(プロフィール)
Packcity Japan株式会社
代表取締役副社長 兼 COO
阿部珠樹
1993年 ヤマト運輸株式会社入社。2013年 ボックスチャーター株式会社 代表取締役社長。
2016年に現職。

Packcity Japan株式会社
執行役員 営業部長
勝洋一郎
2003年 ヤマト運輸株式会社入社。2016年に現職。

Packcity Japan株式会社
営業課長
杉山拓司
1998年 ヤマト運輸株式会社入社。2017年に現職。

Packcity Japan株式会社
営業課長
永井靖人
2004年 ヤマト運輸株式会社入社。2016年に現職。

Packcity Japan株式会社
ネオポスト傘下のネオポストシッピング社(本社:フランス)とヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区)が、利用者の更なる利便性の向上と、社会的な課題である再配達の軽減の実現に向け、日本において複数の事業者が共同で利用できるオープン型宅配便ロッカーネットワークの構築を目的に、2016年5月11日に設立した合弁会社。
http://www.packcity.co.jp/

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