【前編】aiアプリでビジネス文書作成。識字革新!ビックデータによる識字能力に優れた高精度OCRとは?

テクノロジー

関連キーワード
高精度OCR
レオパレス21では、AI inside株式会社との協業によるAI(人工知能)を活用した文字認識システム「Intelligent OCR」の導入をスタートしました。
2017年6月から法人を対象とした賃貸契約の入居者情報の入力業務に使用され始めましたが、開発に当たり、他部署に先駆けて保険業務課での導入が進められました。
そこで、賃貸事業部賃貸業務課の鈴木豊次長と賃貸業務部保険業務課の長谷川一弘課長代理、和田博美氏に、AIを活用した文字認識システム導入の狙いやシステムの特徴などについて伺いました。

AIを活用したOCRの導入で業務改善

Q:「Intelligent OCR」を導入されたのは、どういった背景があったからでしょうか。

長谷川:背景は3つあります。まず、1つ目は、当社が、全社を挙げて業務改善に取組んでいることです。女性が働きやすい環境をつくるためにも、業務の効率化を進めています。

2つ目は、保険業務課が、特に紙が多く個人情報を取り扱う部署であり、他部署に対して詳細な情報を渡す時代になりデータ化が課題であったという点です。3つ目は、具体的に推し進めたい事案があったということです。手入力していた保険会社に提出するリストが、機械化してデータベース化出来れば、時間短縮や業務効率化に繋がると以前から考えていました。「Intelligent OCR」の概要をお聞きした時、「正にこれだ」と導入を即決したというところです。

鈴木: AIを使ったシステムを導入するに当たり、まずは、保険業務課で、取り扱うデータ数の少ない保険の変更依頼書の読み取りからスタートしました。6月からは賃貸営業の現場で、法人を対象とした2万件に及ぶ入居者様の登録業務のシステムにも、「Intelligent OCR」が導入されています。

Q:手作業での入力にはどういった課題がありましたか。

長谷川:手作業での入力はヒューマンエラーによる誤入力が発生しやすく、入力内容を照合する時間が必要になります。機械化によって誤入力がなくなれば、照合の手間が省けるのではないかということです。

「Intelligent OCR」の導入でどう変わった?

高精度OCR
Q:「Intelligent OCR」を使った作業フローはどのようになっているのでしょうか。

長谷川:読み込む箇所を決めたフォーマットとプログラムをつくり、スキャニングしたデータをAI insideに渡すと、データベース化されて戻ってくるのが、一般的なフローです。

和田:保険業務課では、全国の各支店から、保険の変更依頼書が月に500〜800件届きます。ほかのレオパレス21の物件に引越された場合や、結婚して名字が変わった場合など、保険契約を変更する際に発生するもので、これまでは私の業務として全て手入力していました。「Intelligent OCR」の導入後は、保険の変更依頼書をスキャナーで読み込ませてAI insideに渡すと、翌日の11時頃にCSVデータに変換されて戻ってきます。戻ってきたデータは、保険会社に提出するデータとして加工しています。保険関係の書類ですので目検チェックは必要ですが、入力業務が不要となったことで、大幅な作業時間の短縮になりました。

Q: 「Intelligent OCR」で読み込まれたデータは、保険の変更依頼書の手書きのデータとの照合はされているのでしょうか。

和田:今は、保険会社に提出するデータは「Intelligent OCR」で作成されますが、弊社の基幹システムに入力する作業が残っています。基幹システムへの入力の際に、「Intelligent OCR」で読み込まれたデータの正誤をチェックしています。

AIを活用した「Intelligent OCR」の精度は90%以上

高精度OCR
Q:OCRによる読み込みは、どの程度の精度があるのでしょうか。

長谷川:2016年12月からシステム導入を始め、以降の平均読取精度は90%を超えてきており、100%に至ることもあります。なぜ、エラーになるのか、AI insideの担当者と打ち合わせを重ねて、お互い良いシステムを構築しようと改善を図った結果です。

Q: 「Intelligent OCR」で読み込みにくい文字はありますか。また、外国人の名前に使われるローマ字や訂正時の取り消し二重線も、識別できるのでしょうか。

和田:手書きや機械印字はほぼ読めます。旧字体も可能なので、現時点では読み込めない文字というのはないですね。ローマ字で書かれた外国人の名前も読み込むことができます。二重線で訂正を入れてあっても読み込むことができます。入居者様の欄にゴム印が使われた場合、ゴム印の文字自体の識別はできるのですが、記入欄の枠の線に掛かってしまうと、正確に読み込めないことがあります。

長谷川:「Intelligent OCR」は記入欄として設定した枠の範囲で読み取っているため、記入欄以外に書かれたものは読み込めません。でも、機械で印字したものよりも、走り書きや続け字のほうが読めてしまうのです。

鈴木:予測変換機能があるので、識別しにくい場合も文字を予測して読み取っています。

後編では、引き続き「Intelligent OCR」の導入によるメリットや今後活用が検討される分野などについてお聞きします。

<プロフィール>
株式会社レオパレス21
賃貸事業部 賃貸業務部
次長
鈴木豊

1992年入社。
キューブ事業部(現賃貸事業部)のレオパレスセンター配属。
1年間営業を経験後本社へ異動。
賃貸営業の業務部門にて営業現場のサポート業務に携わり、現在に至る。
2016年より業務部統括責任者として営業現場のサポート及び業務改善・人材育成に取り組む。

株式会社レオパレス21
賃貸事業部 
賃貸業務部 保険業務課
課長代理
長谷川 一弘

2000年 保険業務課入社
以後、保険政策全般に携わりプレーイングマネージャーとして事務方トップであり業務改善責任者を兼務。

株式会社レオパレス21
賃貸事業部 
賃貸業務部 保険業務課
和田 博美

2007年 保険業務課入社
以後、結婚、二人の出産を経験しワークライフバランスを実践。
2017年6月 短時間勤務を推し進め一部業務をテレワークに移行。

その他のおすすめ記事

その他のテクノロジーの記事

キーワード一覧

 ページトップ