【後編】AIを活用した飛行ロボット「セコムドローン」による警備!『さらなるロボットの運用を目指した取り組みとは〜セコム株式会社〜』

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2000年代初頭に開発した走行型の警備ロボットの前で

現在、AIは様々な分野での活用が進んでいます。セコムでは5年以上も前からドローンとその技術を組み合わせ、警備システムの開発に力を入れてきました。
前編では、小型飛行監視ロボット「セコムドローン」の開発の背景や展開しているサービス内容についてお聞きしました。
警備システムへのドローンの導入は、これからの警備のあり方に対しどのような影響をもたらすのでしょうか。
後編では、「セコムドローン」を活用したサービスの広がりや導入のメリット、今後の展開などについて引き続き、セコム開発センターサービスロボット開発Gゼネラルマネージャーの尾坐幸一氏(写真左)と、チーフエンジニアの神山憲氏(写真右)に伺いました。

ドローンを活用した警備システムの拡大へ

Q:2015年12月のドロ―ンを使った「侵入監視サービス」開始に続いて、2017年4月には「巡回監視サービス」の実証実験を行い、サービス提供に至ったのはどういった経緯からでしょうか。

神山:巡回監視を人が行う状態から、ドローンを活用することでコスト削減を図れないかというニーズがありました。例えば、屋上を巡回するためには人が頻繁に上がって見る必要があるため様々な負荷が掛かりますが、ドローンであれば上空から容易に撮影できます。ドローンの利用によって、セキュリティの質が高まることが期待できるため、実証実験を行いました。実証実験は、弊社の関連企業が運営する施設で実施されました。

Q:実証実験はどういった狙いで実施されたのでしょうか。

神山:実証実験は、ニーズに対して実際のサービスという形で提供できるのかについて掘り下げて検証していくのが目的でした。また、実証実験で新たに生まれたアイデアをもとに、さらなる開発を進めていくこともできます。

Q:「セコムドローン」は実証実験などを経て、サービスの提供開始から進化を重ねているのでしょうか。

神山:「セコムドローン」の外見上の変化はありませんが、機能向上のために、ソフトウェアの更新を実施しています。また、遠隔操作でドローンの状態の確認を行ったりすることが可能です。

AIを活用した「セコムドローン」で警備の質を向上

セコムドローン
Q:「セコムドローン」の導入によって、警備サービスにはどういったメリットがもたらされるのでしょうか。

神山:セキュリティ対策では、「異常をすぐ検知すること」「状況を把握すること」「適切な対応をすること」の3つが重要です。
「侵入監視サービス」では、「セコムドローン」の導入により、いち早く対応し状況把握を行えます。「巡回監視サービス」では、人が行くことのできない場所でもドローンでの監視が可能なことや、目視よりも死角が少ないことでセキュリティの質を高めることができることがメリットです。

尾坐:「セコムドローン」が白色LEDで侵入者を威嚇することによって犯行を防ぎ、お客様の財産の損失を最小限に抑えられることもメリットに挙げられます。

Q:ドローンに関連したAIを活用したサービスとして、ほかにも展開されている警備システムはありますか。

尾坐:警備上、接近してくる悪意を持ったドローンを排除する必要があるため、弊社ではドローンの侵入の脅威に備えるシステムも展開しています。「セコム・ドローン検知システム」は、警備するエリアに近づくドローンを検知するシステムです。「セコム・ドローン検知システム」のレーダーや3D指向性マイクがドローンの侵入を検知し、上下左右に動く高速パンチルトズームカメラで撮影します。
これまでに、東京マラソンのゴール地点のセキュリティ対策として、2年連続で採用されるなど、ドローンの侵入を警戒しなければならない重要なイベントで活躍しています。

「ドローン」が飛び交う時代に向けて新たなシステムを開発

セコムドローン
Q:「セコムドローン」の今後の展開について、お話しいただける範囲で教えていただけますか。

神山:今は「セコムドローン」は敷地内の警備で展開しているサービスですが、敷地外にまで広げていきたいと考えています。また、侵入者の監視だけでなく、メンテナンスのための屋上の状況確認といった分野にも応用していけたらと思っています。

尾坐:今後は、複数のドローンが街を行き交う時代がやってくることが想定されます。
そうなると、無秩序にドローンを飛ばすのではなく、「この時間のこの領域はこのドローンが飛びましょう」といったようなルールづくりが必要となってきます。すでにルールづくりに向けた幾つかのプロジェクトが進められており、弊社も複数のパートナー企業様とタッグを組んで、警備用途の視点からこの取り組みに参画しています。

<プロフィール>
セコム株式会社
開発センターサービスロボット開発G
統括担当兼 開発統括担当
ゼネラルマネージャー
尾坐 幸一

1992年セコム株式会社入社。IS研究所配属。
画像監視システム「セコムAX」の開発に携わる。
2009年開発センター配属。
振り込め詐欺対策システムや屋外画像センサーの開発に従事した後、「セコムドローン」の開発に携わる。
2016年より現職。画像処理のスペシャリスト。

セコム株式会社
開発センターサービスロボット開発G
チーフエンジニア
神山 憲

1993年入社。
1995年開発センター配属。
画像監視システム「セコムAX」や、持ち運べる位置情報提供システム「ココセコム」の開発に携わる。
2013年より「セコムドローン」の開発に携わる。
先進システム開発のスペシャリスト。

「セコムドローン」のサービス提供を開始
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自律型飛行監視ロボット「セコムドローン」を活用した「巡回監視サービス」の実証実験を実施
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