空き家が社会問題!実家整理という課題に直面

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近年、空き家の増加が社会問題となっていますが、その原因のひとつに実家が親の代の荷物でいっぱいになり、上手く活用できていないといったことがあります。
荷物整理は親が亡くなってから取り掛かろうという人も多いかと思いますが、空き家状態にするデメリットはもちろん、実家の整理を先延ばしにすることで様々な不都合が生じるのをご存知でしょうか。
そこで今回は、親が元気なうちから、親の気持ちを大事にしつつ実家の整理を進めていくコツを紹介していきたいと思います。

空き家増加の現状とは

増え続ける空き家の対策処置として2015年5月には空家等対策の推進に関する特別措置法(空家対策特別措置法)が完全施行されています。実際に空き家は平成25年度の段階では全国でおよそ820万戸確認されており、なかには適切な管理が行われていないことで近隣住民に深刻な影響を及ぼしているところもあるようです。

空家対策特別措置法で居住者がいない家屋を「空家等」と「特定空家等」の2つに定義づけています。例えば「空家等」は居住やその他の使用がされていない建物やその敷地が対象となっていますが、「特定空家等」は空き家の中でも以下のリスクがあると判断された家屋が対象となっています。

・倒壊などが著しく、保安上危険となるおそれがある
・衛生上問題がある
・景観を損なっている
・周辺の生活環境保全のために放置すべきではないと判断できる

空家対策特別措置法では、「特定空家等」の対象となる家屋の場合、除却・修繕・立木竹の伐採などの措置の助言や指導、勧告、命令が可能であるほか、措置実施のための立ち入り調査が行われることもあります。さらに「特定空家等」は固定資産税などの住宅用地特例から除外されることになるため、今までとは違い更地と同じ税率が適用される可能性があるのです。

実家の荷物整理は早めに取り掛かるべき

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国土交通省が実施した平成26年度空家実態調査によると、空き家状態となっている家屋に人が住まなくなってからの期間は10年以上経過しているケースが21.1%、5〜10年というケースが15.3%、また築年数が古いほど10年以上経過している割合が大きいことが分かっています。さらに同調査によると、空き家の所有者の年齢は「65〜74歳」が29.7%で75歳以上と合わせると65歳以上の高齢者が55.6%を占めることが明らかになっています。

住宅を取得した経緯に関しては、「相続した」という人が52.3%と最も多い割合を占めています。さらに相続した年齢は「50〜74歳」の割合が最も多いほか、親から譲り受けたという人が全体の33.4%と高い割合を占めている結果からも、実家を相続したという人が多いことが分かります。

しかし、実家を相続したものの、そのまま空き家として放置してしまうケースも少なくはないようです。実際に親が亡くなったことで実家を空き家としてしまう人の割合は、全体の64.2%とかなり高い割合を示しています。そして、その原因のひとつが、実家の荷物整理です。

子の世代中心で荷物整理を進めるのがコツ

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親が亡くなったために実家の荷物整理を迫られ苦労したという人も少なくはありません。実際に親の荷物整理を進めたところタダ同然の金額で家財道具を売却することになった人もいます。また、書類や印鑑が実家のどこに置いてあるかを把握しておかなければ、いざという時に相続の手続きが遅れてしまう事態も考えられます。

「親の家なんだから親が片づけておくべきだ」と思う人がいるかもしれません。しかし、高齢になると判断能力や身体能力が低下し、不用なものを捨てることができなくて何でも溜めていってしまう傾向もあります。そのため、実家の荷物整理は親主体ではなく子が中心となって働きかけていくことが大切なのです。
また、高齢者がいる住宅が散らかっていると、思わぬ事故も想定されます。例えば床に置いてある荷物につまずき転倒してしまったり、災害時にものに邪魔され非難が遅れてしまったりと安全面でのリスクも高まります。

しかし一方で、自分の荷物が捨てられることに抵抗を感じる親も少なくはありません。そのため、まずは親の愛着が薄い場所から徐々に不用なものを片づけていくと良いでしょう。また、子の側は明らかに不用品だと思えるものも、親にとっては大切なものであることも多いので、「要るものなのか、要らないものなのか」を聞いてから処理することが大切です。その際、もし親がすぐに判断できなくても、勝手に捨ててしまうのではなく、一旦保留として別の場所に保管しておくようにします。

実家整理には時間が掛かることが多い

週刊東洋経済が実施した調査によると、実家の片づけに要した時間について半数以上が3ヵ月未満でしたが、1年以上掛かったという人も全体の2割を占めていました。そして、なかには「思い出にふけってなかなか作業が進まなかった」という声も寄せられています。

「今はまだ大丈夫!」と思っている人もいるかもしれませんが、思い出が詰まった自分の実家を空き家にしないためにも、できるだけ早めに実家の荷物整理を進めておきましょう。

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