【前編】「Leo Remocon」でスマートハウスに! 集合住宅におけるIoT導入例とは 『Leo Remocon、Leo Lock・・・ 集合住宅のIoT化を加速させる理由は』

テクノロジー

関連キーワード
Leo Remocon
レオパレス21では賃貸業界の中でも他社に先駆けて、集合住宅のスマート化を着々と実現させています。
その推進のために力を入れる背景や最新状況について、最新の導入機器を提供する株式会社グラモの代表取締役社長である後藤功氏(写真中央)と、導入を推進しているレオパレス21コーポレート業務推進統括部の早島真由美理事統括部長(写真右から2人目)、コーポレート業務推進第 1 部企画課の村上史隆次長(写真左端)に伺います。

新築物件から順次標準装備として導入、家電の遠隔操作が日常的に

Q:レオパレス21の集合住宅における、IoT化の現状を教えてください。

早島:スマートフォンで室内の家電の遠隔操作などをできるようにする制御機器である「Leo Remocon(レオリモコン)」を、2016年10月に完成した物件より標準装備しています。これによりテレビやエアコン、照明といった備え付けの家電を、入居者様お手持ちのスマートフォンでリモコン操作できるようになるとともに、家の中だけでなく、外出先からも遠隔で操作できるのが画期的です。

現在導入が進んでいるのは3000戸ほどですが、入居者様から喜ばれているのは、エアコンの遠隔操作ですね。もう少しで家に着くタイミングでオンにすると、部屋が暖かい、または涼しくなっているところに帰宅することが可能なのです。照明にも言えることで、暗い部屋に帰るのは味気ないですが、明かりの灯った部屋であれば気分も良いものです。防犯という意味では、留守中でも在室しているように見せるために明かりをわざと点けておくという方もいますね。

後藤:GPS機能を備えていますので、部屋から100メートル以内にスマートフォンを持って近づくと自動的に作動するといった設定もできます。最寄り駅に着いたら、といったピンポイントでの設定にも対応できるので、生活シーンに合わせて便利に使っていただけます。タイマー機能も、時間や曜日、日付で設定できますから、例えば旅行中の間の夜間帯に明かりを点けて防犯に備えるといった使い方も可能です。

Q:いろいろな使い方ができそうですね。これは、レオパレス21のために開発されたのでしょうか。

村上:入居者様の利便性を考えるとIoT化というのは世の中の流れから見ても外せないだろうというので、当社として良い製品を提供していただけるパートナーを探していました。それで出会ったのがグラモ社でした。もともと「iRemocon(アイリモコン)」という製品を展開されており、それをベースにレオパレス21用にいろいろとカスタマイズしていただいています。

レオパレス21の集合住宅のために運用しやすく、様々にカスタマイズ

Leo Remocon
Q:「Leo Remocon」と「iRemocon」では、どのような点が違うのでしょうか。

後藤:見掛けはグラモ社製品とあまり変わりがないように思うかもしれません。ですが、根本的に、レオパレス21のネットワークの仕組み自体、特殊な部分があるものなので、それに対応できるような仕様変更を実施しています。また、もともと部屋に標準装備されていた「Life Stick」が赤外線制御ではなく電波制御でしたので、「Leo Remocon」には新たに電波制御の仕組みが組み込んであります。ほかにも、業務システムと連携させて入退去に合わせてデータ更新できるような仕組みを入れたりと、利用する方には気づかれないような、裏側での変更をかなり行っているのです。

早島:当社やオーナー様が使いやすいようなプラットフォームも用意していただいていますし、「Life Stick」の制御や「Leo Remocon」のアプリケーション画面も当社仕様のものを新たに構築していただきました。利用する方にとって分かりやすいのは、「iRemocon」は設定すればどこでも使えるものですが、「Leo Remocon」は物件に連動していて、丸型の本体を部屋から外に出してしまえば使えなくなるような制御が加えてあることでしょう。その部屋の設備として考えていますので、そうした仕様にしています。

スマートロックとの連動で、生活をより安全、快適に

Leo Remocon
Q:そのほか、スマートロックも導入が始まっていますね。

早島:「Leo Lock(レオロック)」と言います。スマートロックとは、スマートフォンかSuicaなど交通系ICカード、もしくは暗証番号で施錠・解錠のできる仕組みですが、「Leo Lock」の場合は「Leo Remocon」と連動させることで施錠・解錠の確認が遠隔でも可能ですし、鍵の開け閉めと家電の制御をリンクさせることもできます。2017年10月の完成物件から標準装備となっているので、まだ導入実績が多くはないのですが、例えば旅行に出るので成田空港まで来たものの、鍵の閉め忘れが心配になった場合にも手元のスマートフォンですぐ確認や施錠ができるので安心、といった使用シーンをイメージしています。広瀬すずさんが登場するレオパレス21のテレビCMでも「Leo Lock」を使っている場面があるので、注目していただいています。

後藤:電子ロックは例えば韓国ではたいへん普及が進んでいて、従来の鍵のほうが珍しいくらいになっています。これは便利さと同時に、防犯の意味でも鍵穴不要なのでピッキングの心配がないのが大きいのです。また、一時的に通用する暗証番号を発行することもできるので、例えば留守中に友人に入室してもらいたい場合などに便利ですし、その後は認証を止められますので安全性も担保されます。

村上:また、「Leo Lock」も当社の業務システムと連携させているので、入居者様の安心、安全とともに、集合住宅を管理する上での業務効率の向上にもつながっているのが大きな特徴です。実際、入退去時の鍵交換が不要になるので、年間約5億円のコスト削減も見込まれています。一般にもスマートロックは国内の様々な住宅で普及が始まっているところですが、レオパレス21では年間約1万戸への導入を予定しており、先に導入が始まっている「Leo Remocon」による家電制御機能と、「Leo Lock」のスマートロック機能の両方を備えた賃貸住宅としては、ほぼ間違いなく、国内最大規模となる見込みです。
また、さらなるスマート化として、「Leo Remocon」から一歩進めてAIスピーカーを搭載したスマートステーション端末の導入を、2018年1月の契約物件から開始します。

(プロフィール)
株式会社グラモ
代表取締役社長
後藤 功
大学卒業後、起業を目指してITベンチャーで経験を積み、企業向け情報システムなどの構築に従事。IoTやスマートハウスという言葉のなかった頃から、スマートフォンで室内装備を操作するような構想に着目して、自ら開発者として2011年に株式会社グラモを創業。

株式会社グラモ
http://www.glamo.co.jp/

株式会社レオパレス21
コーポレート業務推進本部
コーポレート業務推進統括部
理事統括部長
早島 真由美

コーポレート業務推進第1部 企画課
次長
村上 史隆


集合住宅記事一覧はこちら
顔認証でロックを解錠! 賃貸初の試み
建築家が造った集合住宅〜鈴木エドワード建築設計事務所株式会社〜
集合型住宅が増えるパリで、賃貸併用住宅への関心高まる
お部屋の遮音性への取り組みを聞く『3つの遮音構造「ノンサウンドシステム」の開発の背景』
近所迷惑にならないように実践したい集合住宅の防音対策

その他のおすすめ記事

その他のテクノロジーの記事

キーワード一覧

 ページトップ