空き家管理は業者に委託するべき? 資産価値を守るための管理サービス

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2013年の時点における空き家は全国で約820万戸にも及んでおり、今後さらに増え続けていくことが危惧されています。こういった空き家増加の背景には少子高齢化や人口減少などの社会構造の変化があると考えられており、実際に空き家を取得した原因の78%は相続や贈与であることが分かっています。
そんな中、空き家を持て余している方向けにその管理を請け負ってくれる業者も現在増えつつあるようです。
今回は、空き家の管理は業者に委託すべきなのか、その理由と一般的なサービスについて紹介していきます。

一般的な空き家管理サービスとは?

空き家管理サービスは大きく3つに分類することができます。委託する業者によって詳細や呼び名は異なりますが、まずは一般的なサービス内容を見ていきましょう。

・外部だけの巡回サービス
空き家管理サービスの中でも、最も安価で委託できるのが外部だけの巡回サービスです。その名の通り家の外だけを管理するサービスのことで、例えば庭の清掃や除草・玄関付近の目視確認・郵便物の転送を行った後、依頼主に写真つきで報告書を送るなどのサービス内容となっています。

・内部+外部の巡回サービス
外部の巡回サービスに加え、家の中の管理も行います。室内の清掃や換気・通水のほか、雨漏りや天井のシミ・カビが発生していないかを確認するサービスも含まれることが多いようです。

・空き家活用のお手伝い
主に不動産会社や住宅関連会社では空き家活用のお手伝いを行っている企業もあります。家の中の片づけや査定・売却相談など、基本的には空き家をそのままにしておくよりも有益に活用したいという方向けのサービスとなります。

空き家を放っておくことのリスクとは

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十分な管理がされていない空き家には様々なリスクが生じます。

・防災防犯性の低下
年月が経つにつれ家屋は劣化していきます。特に空き家には十分な手入れやメンテナンスが施されないため、倒壊や崩壊の危険性が高くなります。また、空き家にしておくことで犯罪を誘発する可能性もあります。

・衛生状態の悪化
空き家にしておくと野良猫やねずみが棲みつき、蚊や蠅などの害虫が発生したり、悪臭を放つもとになるリスクがあります。

・景観の悪化
空き家状態の家屋がどんどん劣化していくと、景観を損ね、環境を著しく悪化させるおそれがあります。また、樹木が生え茂ってしまい隣の家の敷地内に侵入したり、落ち葉が飛散して周囲に迷惑を掛けたりする可能性もあります。

このように、空き家を放っておくと所有者にデメリットが生じるだけでなく、近隣住民への二次被害を伴う可能性もあります。こういったリスクを未然に防ぐためにも空き家はしっかりと管理する必要があるのです。

空き家は業者に委託すべきか。その理由とは

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結論から言うと、空き家管理は業者に委託しておいたほうが良いでしょう。なぜなら、2014年11月27日に公布された「空家対策の推進に関する特別措置法」により、以前と比べ空き家への対策が強化されるようになりました。それによって、以下の条件に当てはまる空き家は「特定空家」に指定されてしまいます。

・保安上危険となるおそれがある(倒壊が著しいなど)
・衛生上著しく有害となるおそれがある
・著しく景観を損なっている
・周辺の生活環境に弊害を及ぼすおそれがある

「特定空家」に指定された後、状態が改善されない場合は自治体の権限で解体や撤去をされてしまう上、それらに掛かった費用は後日空き家の所有者に請求されます。さらに自治体から勧告を受けても命令に従わない場合は50万円以下の過料が科せられることもあります。また、「特定空家」に指定された後に自治体から改善勧告がされると、固定資産税の住宅用地特例から除外されてしまうため、固定資産税が最大6倍まで跳ね上がることになります。

こういった「特定空家」に指定されないためにも、空き家は適切に管理する必要があります。例えば空き家が老朽化していたり、密集している市街地や人通りが多い道路に面していたりと建物が倒壊した際に周囲へ被害が及びやすい立地にある場合は、特に早急な処理が必要と言えます。

また、空き家管理を業者に委託することで家屋の劣化や景観の悪化を防ぐことができるため、不動産としての資産価値を保持できるというメリットもあります。実際に老朽化した空き家を売却する場合、「古屋付き土地」として家屋をおまけとして扱うケースが多く、その場合は販売価格も低下する傾向があります。逆に大規模なリフォームをする必要もないようなきれいな空き家なら高く売却できる上、買い手が早く見つかる可能性も高いようです。

「業者に空き家の管理を委託する」となると高額な料金が掛かるように聞こえるかもしれませんが、内部と外部の両方を含む場合でも1ヵ月当たり1万円程度となる場合が多いようです。もちろん業者やサービス内容によって費用に差があるため、上手に選べば料金にも納得できるプランで空き家管理を行ってくれるところもあります。現在だけの損得でなく、将来的にメリットを多く得るためにも、ぜひ業者への空き家管理委託を検討してみてはいかがでしょうか。


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