【後編】住まいをより快適にする窓回りのプロフェッショナル『他社にはない独自のものを作り出す〜セイキ総業〜』

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窓回りのプロフェッショナルであるセイキ総業株式会社では、網戸が持つ「掃除が面倒」「ネットの交換が大変」といったマイナスイメージを覆すような新製品「カートリッジ網戸」の販売に踏み出しています。
同社はさらに環境に配慮した製品の企画・開発にも取り組んでいるほか、創業当時からある「強み」に関連した製品も広いジャンルで提供しているそうです。

後編では前編に引き続き、取締役統括の守谷博文氏(写真右)と、営業推進部課長の石原秀司氏(写真左)に環境への取り組みや今後の展望などについて話を伺いました。

環境に配慮した製品も多彩に展開

Q:断熱・省エネ製品について教えてください。

守谷:例えば弊社が展開している「ハニカム・サーモスクリーン」は窓からの熱の出入りをしっかりとカットできるハニカム構造の不織布でできたブラインドです。私どもはこれを「窓につける開閉自在な空気の壁」と考えており、必要に応じ窓の断熱性をコントロールできる製品だと思っています。「ハニカム・サーモスクリーン」は色展開も多くインテリア性があるほか、寝室などに最適な遮光性を備えたタイプの製品も展開しています。

私どもはインテリア会社ではないため、デザイン性もさることながらやはり機能性が高い製品を追求しています。「ハニカム・サーモスクリーン」はアメリカのメーカーとの長い提携関係により開発・市場展開している製品ですが、今日ほど「窓辺の断熱」に関する意識の高くなかった20年前に、「窓辺の断熱性向上」を標榜し、時代に先駆ける製品として販売を開始しました。機能面だけでなくデザイン性に優れていることもあり、発売以来、好評をいただいているロングセラー製品となっています。

石原:「楽窓II」という内窓商品についても、当グループの樹脂の「異形押出成形」の技術を活かし、窓枠の奥行があまり取れない場所でも設置でき、且つ断熱性の高い製品を展開しています。窓枠自体の奥行きを増やすような大規模な工事が必要とならないことが多く、「内窓を取りつけたいけれど諦めていた」というお客様にも好評です。

創業当時からの強み「異形押出成形」

カートリッジ網戸
Q:「異形押出成形」について教えてください。

石原:樹脂の「異形押出成形」はところてんを型から押し出すように、同じ断面で長尺の形材を成形することに適した技術です。
もともとセイキグループは「異形押出成形」から事業が始まりましたが、網戸の枠が木でできていた時代に、雨風による腐食から網戸の枠を守るために「異形押出」で成形した樹脂形材でカバーしたことから、網戸をはじめとする住宅建材の分野に事業の幅を広げて参りました。「異形押出成形」と「窓回り建材」はセイキグループの事業の2本の柱として今日に至っています。

Q:「異形押出成形」で製造している製品にはどんなものがありますか。

守谷:昔はボールペンやサインペンの軸なども「異形押出成形」でつくっていました。現在はコンビニ等の店頭にある値段が表示される透明フレームやポスターフレームなども「異形押出成形」で製造しています。お客様から形状のオーダーを受けて製品をつくる場合もありますし、合成木材のように自社製品として開発・製造・販売することもあります。

Q:合成木材について詳しく教えてください。

石原:「セイキの合成木材シリーズ」は発泡ポリスチレンの本体樹脂にアルミ芯材をインサートし成形する独自の特許技術によるもので、熱による伸縮を防いでいます。通常の木材ではプールサイドや温泉の周辺など、水に濡れる場所に使用するとささくれたり腐ってしまうという問題がありました。合成木材で樹脂化することで腐食などを防げるほか、メンテナンス費用の削減、ひいては木材伐採の抑制にもつながるものと考えています。

社員本人だけでなく、家族も参加できる開発コンクールを開催

カートリッジ網戸
Q:社員の働き方についてどのようにお考えでしょうか。

守谷:私どもは中小企業のメーカーとして、「他社にはない独自のものをつくる」という点を重要視しています。例えば先ほど紹介した窓回りの断熱や省エネ性能がある製品など、ニッチに絞って深堀して商品企画や開発を進めています。そういった意味でも弊社は「開発型」の企業だと自負しています。

Q:「開発型」の企業として具体的に取り組んでいることはありますか。

守谷:年に1回、グループ全社で「開発コンクール」を開催しています。開発に携わる社員からパートさんまでが総出で参加し、アイデアを実際に形にして持ち寄るのです。なかには笑ってしまうようなアイデアもありますが、評価が高いものは最終的に製品化していくほか、その開発者には賞金も出ます。ドアの指はさみ事故を防止する「指はさまんぞう」をはじめ、現在展開している製品の中にも開発コンクールから生まれたものは多くあるんですよ。

石原:現在は社員の家族も「セイキグループの一員」として開発コンクールに参加しています。以前は社員だけで行っていたのですが、より一般のユーザー目線、特に女性目線の意見を集めるために、家族の皆様にも投票に参加してもらっています。

Q:最後にセイキ総業の今後の展望についてお聞かせください。

守谷:今回「カートリッジ網戸」も仕様が進化し、価格も含め製品全体のメリットをさらに打ち出していける体制が整いました。満を持して2018年4月16日に「カートリッジ網戸II」として販売開始に至りました。まずはこの「カートリッジ網戸」を次世代の網戸として位置づけ広く普及させていきたいと思っています。

(プロフィール)
セイキ総業株式会社
取締役 統括
守谷博文

東京都練馬区出身。1995年セイキ総業株式会社に入社し、高断熱・省エネスクリーン「ハニカム・サーモスクリーン」や、海外事業の立ち上げに尽力する。現在は「カートリッジ網戸」の普及を通じ、「掃除やネット交換が大変」というこれまでの網戸の常識を覆すべく奮闘中。

セイキ総業株式会社
営業推進部 課長
石原秀司

東京都葛飾区出身。1997年 セイキ総業株式会社に入社し勤続20年。国内向け・海外向け商品にまたがり、販促・マーケティング分野を中心に担当する。「窓にいいもの足し算しましょ。」がテーマのウェブショップ「マドタス」の運営も行う。「カートリッジ網戸」の便利さをいかにお客様に伝えるか、が当面の最大課題。

URL http://www.seiki.gr.jp

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