自動運転がここまで進化!ハンドルやペダルがない自動運転車が実用化へ!

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アメリカの自動車メーカー、ゼネラルモーターズが2019年にハンドルもペダルもない自動運転車の実用化を目指していることを発表しました。
日本でも自動運転の実証実験が公道で行われています。
そこで、こうした昨今の自動運転の実現に向けた動きとともに、自動運転のレベルなどについて解説していきます。

米でハンドルもペダルもない自動運転車が実用化へ

2018年1月、アメリカのゼネラルモーターズは、自動運転車「クルーズAV」を2019年までに実用化すると発表しました。
ドライバーが同乗しないことを前提に開発され、運転するためのハンドルやブレーキペダル、手動操作用のスイッチ類などが一切搭載されていないのが特徴です。「クルーズAV」は特定の場所での運転操作が全て自動化される、「レベル4」と呼ばれる自動運転レベルで、ライドシェアサービス向けとして商用化される予定です。

但し、自動運転車の走行試験ではハンドルやブレーキペダルの設置が求められていることなどから、連邦安全基準を満たしていません。公道での試験走行認可を得るため、米運輸省道路交通安全局に安全評価の報告書を提出して申請している段階です。

自動運転レベルとは?

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自動運転レベルには、0〜5の段階があります。レベル1〜2は運転支援と位置づけられ、運転を行うドライバーをサポートする技術です。万が一事故が起きた場合、事故の責任があるのはドライバーです。レベル1〜2の技術は日本でも実用化が進み、既に市販車に採用されています。

一方、レベル3〜5は自動車の運転を行うのはドライバーではなくシステムで、自動運転と呼ばれる技術です。ドライバーは運転操作を行わないため、万が一の事故の際には、システムに責任があると考えられています。自動運転の実用化に当たっては、技術面だけではなく、法整備も必要です。

自動運転レベルごとに実現できる内容を見ていくと、レベル0は全ての運転操作をドライバーが行う段階です。レベル0でも、ABS(アンチロック・ブレーキシステム)や後方死角検知装置といった直接運転操作に関わらない機能が搭載されています。

レベル1は車線からの逸脱を補正するステアリング操作か、前を走る車との車間距離を保つための加減速を支援するシステムのいずれかが搭載されているレベルです。レベル2はステアリング操作と加減速の支援システムの両方が搭載され、連携してサポートが行われるレベルになります。

レベル3は条件付き自動運転と言われるレベルで、特定の場所での運転操作が全て自動化されていますが、緊急時にはドライバーが対応するため、ドライバーの同乗は必要です。レベル4も特定の場所での自動運転ですが、緊急時の対応もシステムが行うため、ドライバーの操作が不要になる点がレベル3との違いで、高度自動運転と言われるレベルです。ゼネラルモーターズの「クルーズAV」は、レベル4での実用化を目指しています。

そして、レベル5は完全自動化と言われるレベルです。運転する場所の制限もなくなり、交通状況を認知し、あらゆる状況下で自動運転が行われます。

日本でも自動運転車の公道での実証実験がスタート

自動車の自動運転の分野では、日本は欧米に後れをとっているとされてきました。しかし、日本でも2017年12月に、愛知県の幸田町で公道で初となる無人運転の実証実験が行われました。レベル4の自動運転車で、車両規制を行わずに時速15キロ以下のスピードに抑えて、町民会館周辺の約700メートルを走ったものです。安全面に配慮し、遠隔操作でブレーキを操作したり、助手席に同乗する補助者がブレーキを掛けたりできる仕様となっていました。

日本の自動車メーカーで、自動運転の開発において一歩リードしているのは日産自動車です。
同社は2016年に高速道路の同一車線上での走行を自動運転でサポートする技術「プロパイロット」を発表し、「セレナ」や「エクストレイル」、「リーフ」といった日産車に搭載しています。さらに、2018年には高速道路の複数車線での自動運転が可能となる、自動で車線変更する技術を開発予定です。そして、2020年に市街地の交差点にも対応した一般道での自動運転を実用化し、2022年には完全自動運転を達成することを目指しています。

こうした自動運転を実現するため、ハッキングによる第三者の自動車の不正操作を防ぐセキュリティ対策の構築や、自動運転による事故に関する法整備を併せて進めていくことも必要です。

自動運転車は、人為的なミスによる交通事故を防ぐために開発が進められてきました。しかし、完全自動運転が実現すると、交通事故防止以外にも様々な変化が起きると考えられます。運転席のない車が出現したり、車のデザインや、車での外出の仕方など、車のあり方そのものが変わってくることが想定されるのです。自動運転の未来は、新たな車社会の到来となっていくでしょう。

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