ニーズが高まる外国人賃貸の課題と解決策とは

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日本では年々訪日観光客が増えるとともに、日本に居住している外国人は、2017年6月末時点で中長期在留者数213万7160人、特別永住者数33万4298人となり(法務省発表)、合計247万人以上で過去最高の人数になっています。

そのような日本で暮らす外国人の中で、「住む場所」に困った経験のある人は多いでしょう。
なぜなら、賃貸オーナー側の日本人が、文化やルールの違いによって外国人賃貸を敬遠しがちだからです。

今回は、外国人賃貸についての課題を挙げ、その解決策を解説します。

日本と外国のルールの違い

まずは、日本人オーナーが外国人賃貸を敬遠する大きな理由である、ルールの違いを解説します。ルールの違いとしては、主に以下の点が挙げられるでしょう。

・文化の違い
文化の違いと言えば、例えばゴミ出しのルールが違います。日本では比較的分別が細分化され、ゴミ出し時間も決まっているため、外国人からするとルールが細かいと感じてしまいます。そのため、ルールを守らない外国人と日本人住民との間でトラブルになる可能性があるのです。

ほかにも、日本では入退去時のガスや電気、水道の切り替えは自分で手続きをする必要があります。特に、ガスの開栓はわざわざ立ち会う必要があるので、日本人でも非常に面倒と感じます。しかし、海外では住んだその日からインフラ整備が使えるのは当たり前であり、この辺りの細かい違いがたくさんあるのです。

その違いは、管理会社と賃借人とのやり取りに発展して、最悪の場合にはオーナーまで巻き込んだトラブルに発展することもあります。こうした文化の違いによるトラブルリスクも、外国人賃貸が敬遠される理由のひとつです。

・契約内容の違い
また、別の理由として、契約内容の違いがあります。例えば、海外であれば退去する1日前に「明日退去します」と通知すれば良い国もあります。しかし、日本では「退去の1ヵ月以上前の通知」など、通知までの期間を明確に決めていることがほとんどです。

この点をきちんと理解していない外国人が、退去の通知日を守らずにオーナーや管理会社とトラブルに発展するリスクがあります。

そのほか、敷金や更新料、原状回復のルールなどは日本特有のものと言えます。敷金や更新料などの存在しない国や、退去時に賃借人が原状回復費用を支払う習慣がない国もあるのです。日本人でさえ退去時の「原状回復」については揉めがちなところですので、外国人であれば尚更でしょう。

このように、外国人の場合には文化や習慣、契約形態などの違いにより、どうしてもトラブルリスクが上がってしまいます。

外国人と賃貸借契約を結ぶポイント

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さて、前述の理由により、外国人との賃貸契約を敬遠する日本人オーナーは多いようですが、今後増え続ける外国人に対応しなければいけないのも事実です。そのため、外国人と上手に賃貸契約を結ぶポイントを以下にまとめました。

・外国人に慣れている管理会社の選定
最近では、外国人賃貸事業を推進する管理会社が増えてきました。元々賃貸管理をメインで行っていた管理会社に、「国際部」など外国人に対応する部門が新たに設けたというパターンも多く見られます。このような管理会社であれば、英語や韓国語、中国語に対応したスタッフが在籍しているため、トラブルリスクを下げることができます。

例えば、敷金・更新料や原状回復については、きちんと契約前に説明し、理解してもらえれば問題ありません。そのため、外国の習慣や国柄を理解し、相手に伝わる言語を話せるスタッフがいるのは安心です。また、そのようなスタッフがいれば、住んでいる時に生じた疑問や要望に対してのフォローもしっかりと行えます。

・入居審査時の面談実施
次に挙げるポイントは、入居審査をする時に、きちんと面談することです。基本的に賃借人への対応は管理会社が行うとは言え、賃借人の要望に応えるかどうかを最終的に決めるのはオーナーです。そのため、賃借人がどのような人物かを知っておくのは非常に重要なことです。

「日本語はどこまで通じるのか?」「コミュニケーション能力は高いか?」「日本の習慣をどこまで理解しているか?」「柔軟に対応できる人か?」などは、面談によって判断することができます。もちろん、実際に会ったからといって、その人の全てが分かるわけではありません。

しかし、少なくとも書類で機械的に確認するよりは、人となりを理解することができます。通常の賃貸であればオーナー面談までは実施しないので多少手間になりますが、今後外国人賃貸が増えてくることを考えれば、今の内から対応しておく必要があります。

このように、増え続けるであろう外国人賃貸に対して、オーナー側も柔軟な対応が求められます。少子高齢化の中、賃借人を確保できないケースも考えられるので、積極的に外国人賃貸を受け入れることができる態勢を整えておくのがかしこい方法かもしれません。

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