【前編】AIを活用した飛行ロボット「セコムドローン」による警備!『ロボットの導入で実現する「安全・安心」〜セコム株式会社〜』

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近年、小型のドローンが普及していますが、セコムではAIを活用した技術によって、警備システムにドローンを導入したサービスを提供しています。小型飛行監視ロボット「セコムドローン」による「侵入監視サービス」に加えて、2017年4月には「巡回監視サービス」の実証実験を行い、これを新たなサービスとして展開し始めました。

前編では、「セコムドローン」の開発の背景やドローンの導入で実現したサービスについて、セコム開発センターサービスロボット開発Gゼネラルマネージャーの尾坐幸一氏(写真左)と、チーフエンジニアの神山憲氏(写真右)に伺いました。

改正航空法の施行に合わせて安全性に配慮

Q:「セコムドローン」を開発された背景を教えてください。

神山:今に至るまで、5年ほど開発に費やしています。2012年12月にプロトタイプの開発を終えた段階で、ドローンの使用により監視システムに付加価値を与えることが可能だと判断できたため、商用化に向けた開発がスタートしました。
2015年12月の改正航空法施行に合わせる形で、「セコムドローン」のサービス提供を始めました。

Q:「セコムドローン」と航空法の兼ね合いは、どのように対応されているのでしょうか。

尾坐:2015年4月に首相官邸にドローンが落下した事件を契機として、航空法の改正が行われました。サービスの提供後に法律に適合しないといった事態を避けるために、改正法の施行に基づく国の承認後に、サービスを開始しています。

神山:改正航空法では、ドローンを飛ばすことができるのは、目視できる範囲内や第三者から30m以上離れた場所です。第三者にケガをさせないために、人が操縦せずに自律飛行を行ったり、人に近づいたりするような場合には申請が必要です。

AIの活用によって安全な自律飛行を実現

セコムドローン

「セコムドローン」はドローンポートから発信する

Q:「セコムドローン」にはどういった機能があるのでしょうか。特徴などを教えてください。

神山:「セコムドローン」は自分の位置を把握し、安全な自律飛行を行うことが可能となっています。サイズは幅と奥行きが約57cm、高さが約22.5cm、重さが約2kgで片手でも持てます。
「セコムドローン」は侵入者を追跡したり、証拠をとらえたりすることを目的に、夜間でもカラー撮影が可能なカメラや白色LEDを搭載し、侵入者に接近して撮影することができます。完全防水のため、雨の中での飛行も可能です。
安全性にも配慮しており、万が一衝突した場合に備えて、プロペラガードが取り付けられています。

尾坐:国交省への申請の際にも、「これだけの安全性を完備しています」というものを盛り込んで承認をいただいています。

Q:高い場所でのドローンの飛行は人が操縦すると、距離感がつかみにくかったり、機体が見えなかったりすることもあるかと思います。人による操作よりも、AIを活用した自律飛行のほうがむしろ安全なのでしょうか。

神山:そうですね。飛行試験中に自律飛行から手動操作に切り替えた直後に、不安定な飛行になるといったこともありました。

Q:「セコムドローン」は一般的なドローンよりも洗練された印象ですが、どういった点にこだわってデザインされたのでしょうか。

神山:ドローンというと武骨なイメージのものが多いのですが、「セコムドローン」においては、セキュリティに関連する製品として、安全性に重点を置きながらも、プロペラガードを透明にするなどデザイン性も加味して設計しました。
実は、「セコムドローン」の機体は、セコムの創業当時のマークに使われていた「ふくろう」をイメージし、ふくろうが目を光らせていることを表現したデザインなのです。これは開発者のちょっとしたこだわりになっています。

ドローンによって実現するセキュリティサービス

セコムドローン
Q:「セコムドローン」はどのような警備システムとして活用されているのでしょうか。

神山:「セコムドローン」を使ったサービスは主に2つあります。ひとつは「侵入監視サービス」で、監視エリア内のセンサーが侵入者や侵入車両を感知すると、ドローンが発進して現場に自律飛行で急行するサービスです。侵入者や侵入車両のナンバーを撮影し、その画像をセコムのコントロールセンターに送信することでどちらの方向に逃走したか把握したりすることなどが可能です。また、ドローンの近づく音や白色LEDの照射が侵入者を威嚇して、侵入者の排除を図ります。
もうひとつは「巡回監視サービス」です。「巡回監視サービス」は、決まった時間、あるいはお客様の警備室などに設置したドローン監視卓からの遠隔操作で発進させると事前に登録したルートをドローンが飛行し、巡回監視を行います。人による巡回では負担の大きかった屋上などの危険な箇所の監視が容易になり、巡回監視を行う警備員の負担軽減も期待できるサービスです。

後編では、「セコムドローン」の導入のメリットや今後の展開などについて伺います。

<プロフィール>
セコム株式会社
開発センターサービスロボット開発G
統括担当兼 開発統括担当
ゼネラルマネージャー
尾坐 幸一

1992年セコム株式会社入社。IS研究所配属。
画像監視システム「セコムAX」の開発に携わる。
2009年開発センター配属。
振り込め詐欺対策システムや屋外画像センサーの開発に従事した後、「セコムドローン」の開発に携わる。
2016年より現職。画像処理のスペシャリスト。

セコム株式会社
開発センターサービスロボット開発G
チーフエンジニア
神山 憲

1993年入社。
1995年開発センター配属。
画像監視システム「セコムAX」や、持ち運べる位置情報提供システム「ココセコム」の開発に携わる。
2013年より「セコムドローン」の開発に携わる。
先進システム開発のスペシャリスト。

「セコムドローン」のサービス提供を開始
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自律型飛行監視ロボット「セコムドローン」を活用した「巡回監視サービス」の実証実験を実施
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