「テラハク」、Airbnbと民泊で連携! 宿坊の魅力って?

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日本全国の宿坊情報を集めたサイトを運営する企業です。その和空が立ち上げた宿坊の予約サイト「テラハク」が、Airbnbと連携したことが話題になっています。
「テラハク」は日本全国の「泊まれる寺院」を探すだけでなく、修行体験といった情報も探せる便利な情報サイトです。

宿坊情報サイトがプロデュースする「テラハク」

全国のお寺に泊まれる予約サイト「テラハク」は、宿坊の情報サイトを運営する会社がプロデュースしています。寺社の振興を目的に、宿坊に泊まれる旅行プランや修行を体験できる観光プランなどを企画し、運営から販売までを手掛けています。これまで一部の地域に集中していた宿坊を日本全国へ広げる、「宿坊創生プロジェクト」を推進し、地方の歴史や文化・風土に触れられる機会を国内外の人たちにも持ってもらうための活動も行っています。

初めて宿坊を営む寺院へのサポートも積極的に行っています。宿坊を初めて運営しようとする寺院の人たちが、宿坊運営のモデルケースでサービスを体験できる場所としても運営されています。資料で説明されるだけでなく、宿坊のサービスにはどのようなものがあってどのように運営されているのかを、実際に見て・体験し・実感できることによって、自分の宿坊にはどのような運営方法が適しているのかを知ることができ、具体的な宿坊の運営のイメージを描くことも可能になります。

また、宿坊や修行体験などを通じて、地域の活性化を促すためのセミナーも行っています。寺社の振興を推進し、様々な企画を通して歴史や文化・風土に触れる機会を創出することで地方の活性化も促進しているといった特徴もあります。イベントやオリジナルグッズの開発などで、宿坊から近隣の史跡や名所などへ足を運ぶきっかけをつくり、地方創生の後押しをしています。

民泊予約サイトAirbnbと連携したことで話題に

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2018年3月にAirbnbと業務提携し、お寺に泊まれる予約サイトの「テラハク」を立ち上げることになりました。Airbnbは世界中の人が利用する旅行プラットフォームであり、世界規模で認知度が高く、宿泊だけでなく体験コンテンツも提供していることが特徴です。2018年7月に「テラハク」のサービスを始めた運営会社にとって、宿坊の予約だけでなく修行体験などのコンテンツも同時に提供できることは、大きなメリットになります。

また、国内だけでなく海外からの旅行者にも、「テラハク」の提供する宿坊の旅行プランや寺院や宿坊で文化を体験するプランなどが目に留まりやすくなるというメリットもあります。「テラハク」に登録した日本全国の寺院への旅行や観光プランを、「テラハク」が代行してAirbnbに情報掲載します。利用者はこれまで通りAirbnbを通して予約をし、直接寺院に出向いて宿坊に泊まったり修行体験をしたりする仕組みです。

Airbnbだけでなく、「テラハク」は世界最大級の宿泊サイト「ブッキング・ドットコム」や、日本で知名度の高い「楽天トラベル」とも業務提携し、より多くの利用者を集められる仕組みをつくっています。地方の中小規模の寺院でも、「テラハク」に宿泊施設の情報を登録するだけで、世界中から予約を募ることができます。これが、集客のノウハウを持たない寺院でも手軽に宿坊の運営に乗り出せる理由のひとつです。

お寺に泊まれるだけではない、「テラハク」が提供するサービス

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「テラハク」は日本全国の宿坊の情報を掲載するだけでなく、寺院や宿坊で開催されるイベントや修行体験のプランも提供しています。近年の旅行者のニーズは、名所や旧跡を見て回る観光から、自身で文化に触れたりやアクティビティに参加したりといった体験型の観光へと推移しています。「お寺に泊まれる宿坊があります」だけではなく、「宿坊に泊まるとこのようなことを体験できます」といった、プラスアルファのコンテンツが求められています。

「テラハク」では、宿坊に宿泊すると朝のお勤めや座禅・写経や写仏などの体験ができるプランを用意するとともに、宿坊には泊まらないが体験はしてみたいといったニーズにも応えた、体験コンテンツだけを提供するサービスも行っています。体験コンテンツだけを検索・予約できるサービスには、既に計画された旅行プランに修行体験がプラスされることで足を延ばしてもらえたり、宿泊の必要がない近隣の住人の方が参加したりといった効果も期待できます。

「テラハク」では宿坊の運営そのものも請け負っているので、宿坊は経営したいが人員が足りないという寺院でも運営に乗り出せます。ほかにも、国内の企業と提携し、水周りのトラブルや電気やガスなどのインフラ工事・セキュリティ対策や万が一の保険まで、様々なサポートを用意できる体制が整っています。サービスだけを利用するのではなく、周辺の住人とも連携した宿坊運営ができるような、地域に根ざした仕組みの構築にも相談に乗ってもらえます。

伝統的な文化も体験できるのが宿坊の魅力

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寺院の宿坊は、もともと参拝者や僧侶を泊めるための施設で、ほとんどは一般に公開されていませんでした。お客をもてなすための施設ではなかったことから、その大半は部屋だけのシンプルなものですが、トイレや炊事場などが既に設けられており、民泊の条件を満たしているものも多くあります。戦前には修験場など多くの参拝者が集まるところには数多くの宿坊があったようですが、戦後急速に衰退していきました。

禅宗の宿坊では精進料理が楽しめることも魅力のひとつになっています。精進料理のお店を営む寺院もありますが、寺院に泊まることができて精進料理も食べられるのは宿坊だけです。日本食がブームの海外でも精進料理は人気の高いメニューに入っているので、精進料理の予約を取るのはなかなか難しくなってきているようです。その点、禅宗の宿坊での宿泊であれば、ほとんどの場合、精進料理を提供してくれます。近頃では禅宗以外の寺院でも、精進料理を提供する宿坊が増えているようです。

寺院に泊まれる宿坊では、朝のお勤めなどの修行も、希望者には体験できるようになっているところが多くあります。坐禅や写経などオーソドックスなプランから、変わったところではヨガのプランを用意した宿坊もあるようです。また、温泉を楽しめる宿坊もあり、温泉客で賑わう観光地の温泉街とはひと味違った雰囲気を味わえるところもあります。温泉・ヨガ・精進料理と、女性に嬉しい要素が多いのも宿坊が人気を集めている理由のひとつです。

あの三井寺も参加。お寺が宿坊を運営するメリット

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滋賀県大津市にある古刹、園城寺は天智・天武・持統の3天皇の産湯を汲んだとされる井戸があることから、三井寺と呼ばれる琵琶湖岸の有名な寺院です。その三井寺もこの「テラハク」に登録したことで話題になっています。35万坪の広大な敷地を持つ三井寺の一部を宿坊として開放する予定で、宿泊が可能な歴史的にも有名な寺院となります。三井寺を観光客の拠点として利用し、境内の歴史的建造物だけでなく大津市内の文化や歴史を感じて欲しいというのが三井寺が「テラハク」に参加した理由です。

寺院が宿坊を運営することは、単純に寺院の収入を増やすことにもつながりますが、メリットはそれだけではありません。これまで交通事情の関係であまり注目されていなかった地方でも、宿坊があることで足を延ばしてもらえる可能性が生まれます。特に、海外からの旅行者は観光地化された便利なところよりも、日本的な文化を感じられる静かなところを好む傾向があり、地方の宿坊にも注目が集まることが期待されます。

また、寺院の宿坊を拠点にして周辺を観光する人が増えることも期待でき、地域の活性化にもつながると注目されています。全国規模で有名というほどではないが、伝統として受け継がれている産業や文化が、まだまだ日本には数多く残っています。そうした古くからの文化や技術を使った、新たな特産品やお土産グッズを開発することも地域全体に活性化をもたらします。

寺院でも宿坊という形によって民泊経営がかなうようになったことで、これまでの観光のあり方も大きく変わろうとしています。

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