【前編】民泊運営コストを大幅削減! 宿泊事業者支援サービス「あんしんステイIoT」とは?『宿泊事業者を強力サポート! 民泊運営支援サービス』

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2020年に開催予定の東京オリンピックに向け、外国人観光客の訪日増加が予想される一方、宿泊施設の不足が問題視されています。
その解決策として、近年関心を集めているのが一般の住宅を宿泊施設として運用することのできる民泊というシステムです。
民泊の仲介サイトなどもインターネット上で増加しつつある中、楽天グループの通信会社である楽天コミュニケーションズ株式会社では、宿泊事業者向けの民泊運営支援サービス「あんしんステイIoT」を2018年2月1日より運用を開始しています。本年9月には、積水ハウス社が設計・施工した「Rakuten STAY×ShaMaison 大阪出来島駅前」物件にタブレットとスマートロックの提供を開始するなどサービス導入先にも広がりを見せています。

今回は「あんしんステイIoT」というサービスの概要をはじめ、開発に至った背景や導入のメリットなどについて、楽天コミュニケーションズ 第三グループIPプラットフォームビジネス部の岡崎 功マネージャー(写真右)と広報担当の溝口 直氏(写真中央)と広報担当の田中 計氏(写真左)に話を聞きました。

宿泊事業者向け民泊運営支援サービス「あんしんステイIoT」とは

あんしんステイIoT
Q:まず御社が運用を開始している「あんしんステイIoT」というサービスの概要をお聞かせください。

岡崎:「あんしんステイIoT」は、宿泊者の名簿作成や本人確認・鍵の管理・個人情報の管理・宿泊者のサポートといった、宿泊業務において運営者の負担となっている多くの作業に掛かる手間や労力を軽減できるIoTサービスです。実際に「あんしんステイIoT」を導入することで、1部屋当たりの運用時間を約3分の1にまで削減することが可能となります。現在は宿泊施設を運営するオーナー様、あるいは運営を代行する方々を対象にサービスを展開しています。

Q:「あんしんステイIoT」で提供しているサービスについて詳しく教えてください。

岡崎:「あんしんステイIoT」ではIoT機器同士をシームレスに連携させることで、様々な作業の効率化を実現しました。例えば専用のタブレットを宿泊施設のフロントや住戸内に設置することで、今まで対面のみだった本人確認が、タブレットを用いたテレビ電話でも可能となっています。このタブレットを用いたテレビ電話には、本人確認以外にも宿泊者からの緊急の連絡や問い合わせなどに迅速に対応するという使い方もあります。

また、各住戸の入り口ドアに美和ロック社製のスマートロックを採用しているので、今まで直接手渡しで行っていた鍵の受け渡しや鍵の管理などが不要となりました。数字のパスコード入力、もしくはカードキーによる開錠が可能で、ドアセンサーと連携させることで自動施錠も行うことができます。BLE(Bluetooth Low Energy)経由で鍵の情報を設定し、宿泊者ごとに異なるパスコードの発行が可能となっているので、セキュリティ対策にも有効です。

あとは近隣住民の方への騒音対策として、宿泊物件内に騒音センサーを取りつけ、常時音量レベルを管理します。一定の音量レベルを超えるとタブレット、または管理者に通知するため、近隣の方との騒音トラブルも未然に防ぐことが可能です。

因みにこうしたタブレットをはじめとする専用機器は購入、またはレンタルで提供しています。
あんしんステイIoT
Q:例えばスマートロックの設置費用などは別途必要なのでしょうか。

岡崎:そうですね。もしくは美和ロック社の鍵は非常にメジャーなので、オーナー様に、近くの鍵屋さんに頼んでつけてもらうことも可能です。美和ロック社のスマートロックは施解錠10万回の耐久性を持ち合わせており、1日10回開け閉めしても約27年使い続けることができるという計算になりますが、万が一トラブルが発生した場合でも、近くの鍵屋さんですぐに対応してもらえます。

宿泊事業に特化し、様々なシステムを展開しているSQUEEZE社と共同開発

Q:どのような経緯で開発に至ったのでしょうか。

岡崎:「あんしんステイIoT」は2018年2月1日からサービスの提供を開始しました。もともとは楽天コミュニケーションズの社内で、ゼロからの新しい事業の柱をつくるプロジェクトの一環とし、社内で検討を重ねながら具体化させていきました。

Q:「あんしんステイIoT」の開発に当たって苦労した点がありましたら教えてください。

岡崎:開発に当たり近所にマンションを借りまして、SQUEEZE社と様々なメーカーのIoT機器の実証実験を約2ヵ月間行ったのですが、その際に、ちょっと周囲の目が気になって気恥ずかしい思いをしたことでしょうか。しかし、その時の経験で、例えば住戸単位の宿泊施設の運用管理の場合、チェックインはエントランスではなく住戸内に入ってからのほうが良いなど、色々なことに気づけました。

Q:今回SQUEEZE社との共同開発に至った経緯についてお聞かせください。

岡崎: SQUEEZE社は民泊の宿泊施設の登録数もナンバーワンでしたし、「suitebook」という民泊の予約システムを構築するなど、運営のシステム化が最も進んでいるという点と、クラウドワーカーを上手に使うなど、スケーラビリティのある企業だという点がすごく魅力的だったので、我々のほうから共同開発を提案させていただきました。SQUEEZE社には宿泊施設の予約や収益の管理だけでなく、掃除やアメニティの補充などといった、宿泊施設の運営における作業を、オーナー様に代わり行ってもらっています。

Q:「あんしんステイIoT」を導入することのメリットについて教えてください。

岡崎:「あんしんステイIoT」は民泊新法や改正旅館業法の法令遵守に役立つだけでなく、オーナー様が宿泊施設を運用するに当たり、掛かるコストの削減や作業の効率化も図れる点に大きなメリットがあると思います。

また、多少の誇張を含んでいるかと思いますが、これまでの民泊の宿泊施設にはどうしても品質にバラつきがあったり、どこか不安を感じるといったところもありますよね。「あんしんステイIoT」が普及することで、このような宿泊施設の質の底上げ効果も期待できると思います。

溝口:運用コストの削減は「あんしんステイIoT」の最も大きなメリットと言えます。人海戦術的な運用ではコストが掛かるところも、「あんしんステイIoT」なら様々なIoT機器を用いることが可能となるので、運用コストを従来の3分の1まで削減できます。

Q:現状の民泊を取り巻く環境についてどのようにお考えでしょうか。

岡崎:最近「民泊施設の数が減っている」などと言われていますが、むしろ我々に大きなビジネスチャンスが巡ってきたと感じています。民泊は法制度が整えられたことで、違法云々のグレーな状態がクリアになりつつあります。その中で、宿泊施設を適正に運用していきたいという方にとって、「あんしんステイIoT」は良いソリューションになると考えています。

(プロフィール)
楽天コミュニケーションズ株式会社
第三グループIPプラットフォームビジネス部
マネージャー
岡崎 功

NTTの横須賀研究開発センタで3G(FPLMTS/IMT-2000)の標準化を担当。また前職のメーカーでは新規事業の立上を複数担当。子会社の代表取締役社長、代表取締役専務、取締役などを30代前半で経験し、元々は無線通信の研究者であったスキルを、経営や会計や企画やプロジェクトマネージメントに広げる。
2008年楽天株式会社に入社。入社後は、楽天コミュニケーションズ株式会社にて、下記3つの新規事業をゼロから立ち上げ、一時期は楽天株式会社子会社の取締役も兼任。
・Rakuten Mobile for Business
・Rakuten Cloud IaaS、Rakuten Cloud Secure Drive Plus、Rakuten Cloud Forensics
・あんしんステイIoT(現在)

楽天コミュニケーションズ株式会社
広報担当
田中 計

楽天コミュニケーションズ株式会社
広報担当
溝口 直

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