【後編】人材とITの融合、高齢者の社会参加とRPA活用により働き方改革を実現!『シニア人材の積極的な活用と今後の展望 〜CRGホールディングス〜』

ソーシャル

関連キーワード
RPA活用
少子高齢化による人手不足や働き方改革による長時間労働の是正のため、多くの企業で人材の確保と業務効率化による生産性向上への対策が課題となっています。
前編では人材ビジネスにおけるRPA活用とHRシステムロボ事業についてお聞きしました。
後編では引き続き、CRGホールディングス株式会社 代表取締役社長の古澤孝氏に、シニア人材の積極的な活用と今後の展望など伺います。

シニア人材をホワイトカラーとして活用

Q:シニア人材の活用を始めたきっかけや背景などについて教えてください。

A:日本の生産年齢人口が減っていく中で、若年層の労働力をカバーする潜在労働力として注目されているシニア層の活用を2017年に開始しました。それまでシニア層の活用と言えば、工場や倉庫での作業などブルーカラーと言われる業務が多かったと思います。しかしながら、今のシニア層を形成する団塊世代の方々はパソコンを使える人も多いため、私どもではホワイトカラーの業務でシニア層を活用することに注力しています。

当初、クライアント様はシニア層の活用に消極的でした。とはいえ、生産年齢人口の労働者が今後も減り続けることが見込まれ、直近でも有効求人倍率が高い水準となっています。シニア層以外の人材として、主婦層を活用するという方法も考えられますが、不足する人材の全てを賄いきれるものではありません。そこで、「シニア層の活用を私たちと一緒に進めませんか」と声掛けをして、シニア層を活用する取り組みをスタートし、拡大させています。直近月では、コールセンター事業の売上高に占めるシニア人材の活用による売上高も上昇傾向にあります。

Q:シニア人材はどういった業務で活用されているのでしょうか。

A:シニア人材はコールセンターのオペレーターが多く、データセンターでの入力業務や事務処理などでも活躍いただいています。最近ではさらに、SEやプログラマーとして働いていたIT技術者の方に、当社の若手人材を育てていただくといった形での活用も進めています。今後はこうしたシニア人材の活用事例が増えていくのではと考えています。

Q:シニア人材の活用に関して現状での課題点などがありましたら教えてください。

A:シニア層の派遣キャストさんとクライアント様の間で、能力と時間給の面でミスマッチが起こる頻度が高いことが挙げられます。人手不足解消のためにも、離職率が高くならないように、ベストマッチングに近づける工夫が必要だと感じています。

人材ビジネスで得たナレッジをもとに新たなビジネスを創造

RPA活用
Q:そのほかに取り組んでいる事業についてお話しいただけますか。

A:当社事業の3本柱の内、メインの人材派遣紹介事業で行っている「労働力の供給」では、シニア層の活用のほかに、新しい事業として主婦層の活用にも取り組んでいます。今後は外国人の方にも力を入れていきたいと考えています。また、「業務効率化支援」では、人材派遣ビジネスを通じて得たナレッジを活かした採用代行サービスや、週払い・日払い制度の導入支援などで業容の拡大を図っています。「代替労働力の提供」では、前編でお話ししたようにグループ企業であるイノベーションネクストがRPAの活用とHRシステムロボ事業を推進しています。

「業務効率化支援」では、アルバイトや社員を直接雇用したいという企業が多くあることから、新しいサービスとして、求人メディアへの出稿から面談までフルパッケージとなっている採用支援を行っています。また、週払いや日払いを行わないと働き手が集まりにくい中、総務・人事系の部署も今は人手不足ですので、総務や人事の役割を担う支援も実施しています。このような企業のお困りごとを請け負っていくのが、私どもの事業スタイルです。

Q:IT技術の導入で新たに取り組んでいることはありますか。

A:私どもはこれまでも新しいIT技術を活用してきたのですが、AIを活用した人材需給のマッチングシステムを開発中です。これまで人の判断で登録人材の中からコーディネーターがマッチングしていたものを、一定のところまでAIで行ってしまおうというものです。選定された人材に電話を掛けてやり取りするだけになるので、マッチングのスピードアップを図ることができ、ベストマッチングの早期実現にもつながります。

派遣キャストさんに対するサービスでは、AIを活用したチャットボットの導入を進めています。応募されている方向けのものと、既に就業されている方向けのものがあり、一定の問い合わせに対してチャットボットが一定の回答をするシステムです。

こうした新たなIT技術を利用して、人材ビジネスの効率化や省人化をスピーディーに推し進めているのが当社の特徴です。

人材ビジネス業界の利益率向上を目指す

RPA活用
Q:最後に今後の展望についてお聞かせください。

A:現在、グループ全体での売上高が200億円(2018年9月期)くらいの規模なのですが、10年後に1000億円、営業利益10%を目指しています。人材ビジネスは薄利な業界で利益が出にくい業態です。もちろん人材派遣や人材紹介のビジネスでも利益率の向上を目指しますが、私どもが進めている新しいビジネスを付加することで利益率を高めていき、100億円の営業利益を達成したいと考えています。

業務効率化による生産性の向上と幅広い人材の活用は、これからの日本の経済成長において鍵となるものです。RPAなど先進技術の導入や、シニア人材などまだ能力を十分に活かしきれていない層を積極的に活用していくことは、これからの日本の社会でますます求められていくでしょう。

(プロフィール)

CRGホールディングス株式会社(シーアールジーホールディングス)
代表取締役社長
古澤 孝

1995年 前身である株式会社ジリオンに入社
2001年 株式会社ジリオンキャリアリンク
    (現 株式会社キャスティングロード) 取締役就任
    人材派遣紹介事業に尽力し、同社を中核企業まで成長させる
2013年 CRGホールディングス取締役就任
2016年 CRGホールディングス代表取締役社長就任
2018年 東京証券取引所マザーズ市場へ上場

■CRGホールディングス株式会社
http://www.crgh.co.jp

その他のおすすめ記事

その他のソーシャルの記事

キーワード一覧

 ページトップ