ESG投資によるインベストメント・チェーンの最適化でWin-Winの関係に!

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2010年、リーマンショックなどの金融危機を背景に英国の財務報告評議会が機関投資家に対するガイダンスをアナウンスしました。そこでは投資家と企業が協働して社会の富を増やそうというインベストメント・チェーンが取り上げられています。このインベストメント・チェーンをESG投資によって最適化することで、投資家と企業がWin-Winの関係を築けるようになります。

インベストメント・チェーンとは何か

インベストメント・チェーンを直訳すると「投資の連鎖」となり、投資家の資金が企業を通して世の中をより良いものとし、それが回り回って投資家の富を増加させるという意味を持ちます。具体的には投資家と資金調達を受ける企業とが共通する価値観を持って、社会の長期的な成長と富の増加を目指すということです。

ここでポイントになるのは投資家と企業が対話をして、お互いの価値観をすり合わせるという行為です。そこで英国の財務報告評議会は、2010年1月に発表した「機関投資家の為のスチュワードシップ・コードにおけるコンサルテーション」において機関投資家に対するガイダンスを明示しました。これをスチュワードシップ・コードと呼んでいます。スチュワードシップ・コードはインベストメント・チェーンを実現するための機関投資家の方針を7つの原則にまとめたものです。

インベストメント・チェーンの要は機関投資家のスチュワードシップ・コードにある

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もし、機関投資家が短期的利益を重視するのであれば、事業によって得た利益を株主である機関投資家に分配することを優先するでしょう。そうなると、会社の運営に必要な費用に回せる利益が少なくなり、企業は自らの成長のために将来へ向けた投資ができなくなります。そして、目先の利益を追求するようになり、ともすれば、不祥事の発生や企業価値が滅失しかねません。その結果、会社の株価下落を誘発して投資家自身へと影響を与えることにつながってしまいます。

そこで、英国の財務報告評議会はスチュワードシップ・コードを制定して、機関投資家の“受託者としての責任”を果たすための7つの原則を作成しました。具体的には以下の内容になります。

1.機関投資家は明確な方針を策定し公表すること
2.機関投資家は管理すべき利益相反について明確な方針を策定し公表すること
3.機関投資家は投資先企業の持続的成長のために該当企業の状況を的確に把握すること
4.機関投資家は投資先企業との建設的な対話を通じて問題の改善に努めること
5.機関投資家は議決権の行使と行使結果の公表について明確な方針を持ち、投資先企業の持続的成長に資すること
6.機関投資家は顧客・受益者に対してスチュワードシップ責任をどう果たしているかを報告すること
7.機関投資家は投資先企業の持続的成長に資するため、当該企業との対話やスチュワードシップ活動に伴う判断を適切に行う実力を備えること

スチュワードシップ・コードにおける課題

スチュワードシップ・コードは企業との建設的な対話を基盤にして受益者(投資家)の利益を守ることを目的としています。そのためには企業が持続的に成長するように資金を運用することも重視しています。しかし、具体的にどのような方針で企業の成長を目指すのかは明記されていません。

つまり、目的は明示されているものの、その手段が明確でないため、企業はどのように環境に配慮するのかなどの点が不明と言えます。例えば?において利益相反に関する記述がありますが、機関投資家がそれぞれの受益者の利益のみを守ろうとするとどうなるのでしょうか。場合によっては限りある資源というパイを奪い合う図式にもなりかねません。

そのため、日本では2014年に制定した日本版のスチュワードシップ・コードにおいて、ESGへの取り組みを組み入れました。

投資家と企業とのWin-Winの関係構築にはESGが必要

投資家と企業がWin-Winの関係を築き、それを継続するためには、社会全体への配慮が不可欠となります。そこで経済産業省は2016年に「価値協創のための統合的開示・対話ガイダンス」を策定しました。

策定の背景には、中長期的な企業価値向上を目指すESGへの取り組みや人材・技術・顧客基盤といった無形資産への投資が、利益を一時的に押し下げるのではないかという見方の存在があります。ガイダンスでは、利益を押し下げるとの認識が企業と機関投資家の対話を損なうことのないようにし、その対話の質を高めることを目的とした内容になっています。

機関投資家は、このガイダンスに沿って企業との対話をすることで、企業はESGへの取り組みを適切に実行できます。それにより企業価値の向上とともに社会に対して貢献できるようになり、結果として投資家の利益増加を支援することになります。つまり、ESG投資によるインベストメント・チェーンを最適化することで、企業のリターンが家計に還元されて、さらなる投資につながるという循環を生み出し、投資家と企業がWin-Winの関係を築いていけることが期待できます。

レオパレス21でも、ステークホルダーとの対話と情報開示を積極的に行うことで、より良いパートナーシップを構築し、その上で地球環境に配慮した活動を行っています。具体的には、クリーンキャンペーンという清掃活動を行い、アパート建築現場での取引先や工務店からの参加を募って近隣住民とのコミュニケーションを大切にしています。ほかにも災害における被災者に対して義援金を提供したり、レオパレス21の本支店に設置している飲料の自動販売機にボランティア・ベンダーという寄付金を提供する仕組みを取り入れるなど、持続可能な社会づくりに貢献しています。

レオパレス21の事業にまつわるESG(CSR)活動
https://www.leopalace21.co.jp/corporate/csr/case/

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