水道スマートメーター普及で街が変わる? 少子高齢化対策と見守り効果も

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現在日本では、少子高齢化やエネルギー問題など数多くの問題を抱えています。
これらの問題を解消する大きな一歩として、東京都は水道設備のスマート化を目指し、スマートメーターの実証実験を2025年より開始することを発表しました。
意外かもしれませんが、実は水道設備の向上は「スマートハウス化」の核となる要素なのです。
今回は、間近に迫ったスマートメーターの普及に向けて、期待できる3つの効果に焦点を当ててみたいと思います。

スマートメーターの普及による「スマートハウス化」とは?

水道スマートメーター
スマートメーターとは、インフラの使用量を計測するメーターに通信機能を持たせることで、遠隔管理を可能としたデバイスのことです。各種設備のIT化によりエネルギー消費を抑える「スマートハウス」にとって、まさに根幹を支える要素と言えるでしょう。

あまり身近な話には聞こえないかもしれませんが、既に電力やガスのメーターは、民間企業によって着々とスマート化が進められているのです。
この流れに従い東京都は、「一般家庭を対象に約10万台の水道用スマートメーターを設置する」という、大規模な実証実験を発表しました。現在このプロジェクトは開発フェーズから運用フェーズへ移行しており、2020年東京オリンピックの選手村をはじめとして設置が予定されています。

スマートメーターの導入には、具体的に「業務効率」「環境面」「安全面」の3点において大きなメリットが期待できます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

「業務効率の向上」人手不足解消&サービス向上へ

スマートメーターには「自動検針」や「遠隔検針」などの機能が備わっているため、各セクションの人員を削減することができます。
例えば、メーターの検針作業などです。従来のメーターは検針員が現場訪問を行っていましたが、スマートメーターなら消費量などのデータを自動で検針するため、わざわざ訪問する必要がありません。少子高齢化により人手不足が叫ばれる日本では、是非とも活用していきたいところです。

そして、業務の効率化は地域間におけるサービス格差の解消にもつながります。管理に回せる人員は必然的に地域の人口に比例しますから、地域によって格差が生じていました。しかし、スマートメーターが広く普及すれば、どの地域もまんべんなく人手を回せるようになり、サービスの質も向上することでしょう。

例えば、水圧に極端な変動が見られた時、水道局の人員がすぐさま現場に駆けつけることができます。
その原因が水道管の漏水ならば、早急な対応が可能となります。
また、使用量が容易に把握できることから、料金の適正化サービスなどの実施も考えられるので、提供側・利用側の双方にとってメリットがあるのです。

「環境問題の改善」消費を抑えてスマートシティの実現へ

「スマートハウス化」へ一歩近づくわけですから、環境面でも大きなメリットが期待できます。例えば、従来のアナログメーターでは、水の消費量を精密に記録することは困難でした。消費量の計測に誤差が生じるため、どうしても無駄な送水が発生してしまいます。

その点スマートメーターならば、正確なデータをリアルタイムで取得できることから、従来に比べてロスの少ない送水が可能になるでしょう。具体的には、時間帯ごとのデータを分析することで、その地域の消費量を把握し、少ない時間帯は送水を抑えることができます。つまり住宅だけでなく、街ひとつのインフラがスマート化する「スマートシティ」へと近づくのです。

また、スマートメーター導入の試みは「SDGs(持続可能な開発目標)」にある17目標の内、目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、目標12「つくる責任つかう責任」を推進する取り組みとしても注目されています。

「安全性の向上」水を通じて人を見守る社会へ

3点目は安全性ということですが、ある意味で最もスマートメーターに期待されているポイントと言えます。水や電力の消費から、その家での住人の動向をある程度把握できるため、管理を通じて利用者の安否を見守ることが可能となるのです。

昨今、少子高齢化によって、お年寄りの一人暮らしは珍しいものではなくなりました。こういった事情から、残念ながら孤独死の件数は全国で年間数万件にも上ると言われています。この場合、水道消費がストップした時点で誰かが急行することができれば、一命を取り留められるかもしれません。

孤独死を例として挙げましたが、お子さん1人の留守番、あるいは年齢を問わず一人暮らしの方の急な疾患など、あらゆる状況において最悪の事態を予防することにつながります。また、病気や事故のケースだけでなく、放置や虐待、家庭内暴力などもいち早く察知することができるかもしれません。

インフラのスマート化によって「スマートハウス」が実現

今まで見てきたように、水道設備もスマート化させることで、従来の住宅が「スマートハウス」により近づくのです。業務効率や環境性能、そして安全性に至るまで、スマートメーターの導入におけるメリットは決して小さくありません。導入コストの高さなど依然として課題はあるものの、実現すればかなり優良なシステムになると言えるでしょう。

住まいのスマート化に関しては、現在レオパレス21でも「Leo Remocon」というスマートフォン用アプリをリリースしています。備え付けの家電だけでなく、持ち込みの家電もスマートフォン1台で一括管理することができます。外出中も電源のON・OFFが可能で、さらには室温や湿度、照度などのモニタリングも行えるので、まさに安心・安全な「スマートハウス」です。

今後、スマート化がどんどん進んでいけば、いつの日かスマートフォン1台で自宅の全てを管理することが可能になるでしょう。もしかすると、その日はすぐ目の前まで来ているのかもしれません。

レオパレス21の「Leo Remocon」について
https://www.leopalace21.com/service/leoremocon.html

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