【前編】女性活躍を支援し、働く女性と企業に寄り添う「はたらく×らいふ プロジェクト」とは?『女性が働き続けられる環境を醸成する取り組み〜一般財団法人あんしん財団〜』

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結婚や出産といったライフイベントを経て働き続けたい女性が増加傾向にあります。
しかし、一方で女性活躍を推進させるためには、女性の意識改革と企業側の環境整備が欠かせません。そうした中、一般財団法人あんしん財団では、働き続けたい女性や中小企業に向けてセミナーや専用ホームページでの情報発信などを行う「はたらく×らいふ プロジェクト」を展開しています。
一般財団法人あんしん財団のお客様サービス事業部 部長の清水孝雄氏(写真左から2人目)とプロジェクトメンバーの皆様に、プロジェクトの概要や女性活躍の課題などを伺いました。

中小企業の人材不足解消は女性活躍がカギ

Q:一般財団法人あんしん財団が手掛けられている事業について教えてください。

清水:あんしん財団は中小企業の発展を支援することを目的に、1964年に創立した一般財団法人です。
主な事業としては厚生労働省認可を受けた特定保険業であるケガの補償を行っています。このほかに、労働災害を防止するための災害防止事業、中小企業が活力ある職場づくりを行い、従業員の採用や雇用の安定により経営を維持するための福利厚生事業を合わせた3つが事業の柱です。

最近では、中小企業が抱える課題に向き合って対応していくことが当財団の社会的使命と捉えており、4つのテーマを掲げて社会貢献活動に取り組んでいます。1つ目は働く環境改善をテーマにしたもので、この「はたらく×らいふ プロジェクト」もこれに含まれます。2つ目は経営者と働く人の心と体の健康に関する活動、3つ目は未来を担う子どもたちの育成に関する活動、4つ目は企業の発信力支援です。

Q:「はたらく×らいふ プロジェクト」はどのような背景から立ち上げられたのでしょうか。

清水:中小企業の中でも当財団のお客様は従業員50名以下の小規模事業所が99%以上を占めています。
中小企業を取り巻く環境は厳しいものがあり、大企業は豊富な資金をもとに労働生産性を高めて業績を伸ばしているのに対し、中小企業は横ばい、あるいは下降気味の状況となっており、大企業との格差が広がっていると感じています。

労働生産性の重要なファクターとなるのは労働力ですが、少子高齢化が進んでいく中、中小企業では人材不足が慢性化しています。女性はかつて結婚、出産、育児といったライフイベントで就業をあきらめざるを得ない状況でしたが、中小企業の人材不足という課題を解決するためにはこのような女性の活用が重要なカギとなると捉えています。

女性の労働力率を示す指標としてM字カーブがあります。凹みの部分にあたる25歳から34歳までの層とシニア層では就業率が上がってきているといわれていますが、これは大企業を含んだ状況であり、中小企業においては積極的な女性の活用に至っていません。

そこで、働く意欲がある女性と企業を結びつけることができないかを考え、2016年4月に女性活躍推進法が施行されたのを受けて、当初は女性側に主眼を置いた「働く女性を応援する企画」としてプロジェクトを立ち上げました。当財団の様々な部署から集まった女性を中心に構成されたプロジェクトチームで、通常の業務を担いながら、メンバー自身が勉強をして、どういったことが求められているのか試行錯誤しながら、「働く女性と企業に寄り添うこと」をテーマに活動しています。
このメンバーの活動が、当財団のスローガンである「いい風を起こそう」に沿って、社内外に“いい風”を起こして欲しいと考えています。

働く女性の不安解消と受け入れる企業の環境整備を目指す

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Q:「はたらく×らいふ プロジェクト」ではどのような活動を行っているのでしょうか。

プロジェクトメンバー:2016年4月から2018年までの3年間は、働く女性を応援するをテーマとして、セミナー中心の活動を行っていました。しかし、セミナーのみの活動では情報を伝えられるエリアが限られるため、2019年の4月にホームページを立ち上げるとともに、「はたらく×らいふ プロジェクト」に名称を変更しました。当初は働く女性の不安解消からスタートしましたが、受け入れ側の企業に必要な環境をつくっていくことも重要だと考えています。

「はたらく×らいふ プロジェクト」という名称は、メンバーで話し合って決めたものです。「働く」ことと「ライフ」は切り離せないものになっていますので、どのように働くのかということは、自分のプライベートの時間の「生活」をどう過ごすかということだけではなく、その後に続いていく「人生」にも関わってくものだと思います。働く女性が増えていく中、女性たちと女性に長く活躍して欲しいと考えている中小企業の経営者の皆様を応援していくことで、その相乗効果によって「働く」環境も「ライフ」も良くなって欲しいと考えて名付けたものです。

働く女性のキャリアを考える場がないことも課題

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Q:「はたらく×らいふ プロジェクト」を通じて、どのようなことが女性活躍における課題だと感じていますか。

プロジェクトメンバー:メンバーは専門家ではないですが、セミナーを通じた講師の方々のお話などからは、企業側の意識改革が必要だと感じています。女性だけでなく、外国人や高齢者、障害者などのダイバーシティ(多様性)を認めて企業価値を高める取り組みが注目されていますが、これまでの日本企業のやり方では、マイノリティとして配慮されるだけで活躍できていないケースが多いと伺いました。女性が活躍できる環境をつくっていくためには、企業の考え方を変えることが重要だと考えています。

一方、働く女性の側では育児や介護と仕事の両立が課題となっています。
働く女性の親世代は結婚して子どもができたら退職し、子育てが落ち着いてきたらパートで働くのが一般的でした。昨今では働き方が多様化し、手本となるロールモデルがいないことや先駆者として頑張り過ぎてしまうこと、同世代で課題を共有できないといった課題があるにもかかわらず、いまだ働く女性のキャリアを考える場が少ないという現状であることを、セミナーの参加者の声から感じています。

後編では、「はたらく×らいふ プロジェクト」の具体的な活動内容や反響などについてお聞きします。

(プロフィール)
一般財団法人あんしん財団
お客様サービス事業部
部長
清水孝雄

1991年入団。2017年から現職。
契約者(会員)向けの各種サービス事業の企画・運営責任者。社会貢献活動の運営にも携わる。

一般財団法人あんしん財団
https://www.anshin-zaidan.or.jp/

はたらく×らいふ プロジェクト
https://work-life.anshin-csr.jp/

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