【後編】女性活躍を支援し、働く女性と企業に寄り添う「はたらく×らいふ プロジェクト」とは?『働き続ける女性のライフスタイルをデザイン!意識改革による効果〜一般財団法人あんしん財団〜』

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働く女性や中小企業に向けて、女性活躍を推進する取り組みを行っている団体のひとつに、一般財団法人あんしん財団があります。

前編では、「はたらく×らいふ プロジェクト」の概要などについてお聞きしました。後編では引き続き、一般財団法人あんしん財団 お客様サービス事業部 部長の清水孝雄氏(写真前列左)とプロジェクトメンバーの皆様に、女性活躍のために行っている実際の活動内容や成果などについて伺います。

対象者別にセミナーを開催し、ワークショップで不安に寄り添う

Q:「はたらく×らいふ プロジェクト」では、具体的どういった活動をされているのでしょうか。

プロジェクトメンバー: 2016年から2018年はセミナーを中心に活動し、大小合わせて9回のセミナーを開催しました。2018年度のセミナーは女性活躍推進をテーマに対象者を分け、企業向け、働く女性向け、学生向け、夫婦向けの4つを開催しました。参加された方に知識を身につけて帰っていただきたい、共感して楽しんでいただきたいという想いからです。

Q:対象者別セミナーの目的を教えてください。

清水:女性向けのセミナーは、女性がキャリアアップを図っていくには、どういう意識を持つべきか、あるいは結婚や出産、育児を経て職場に復帰するにはどういった準備が必要か、といった内容で開催しました。企業向けのセミナーは、働く女性をどのように活用していくか、女性を問わず働きやすい環境を整えるにはどのような事例があるかというテーマで行っています。学生向けは今後直面するであろう結婚や出産、育児などのライフイベントに対する不安を乗り越えて働いていくことを考えるものです。夫婦向けは、夫婦がお互いにワークライフバランスを確立するために、どのように共同作業を進めていくかという点にテーマを置きました。

Q:女性メンバーを中心とした「はたらく×らいふ プロジェクト」で、セミナーを開催する際に工夫されている点はありますか。

プロジェクトメンバー:私たちメンバーが企業の皆様や働く女性の方と同じ目線で、一緒に学んだ成果を企画に活かしています。

学生たちは働くことに対して漠然とした不安を抱えているのではないかと思い、実際に働く女性に直接答えていただこうと考えました。そこで、2018年10月20日の学生向けのセミナーで参加者から出された不安に対して、2019年2月2日の夫婦向けセミナーの参加者に回答していただき、再び2019年2月21日に開催した学生向けのセミナーでフィードバックしました。

夫婦向けのセミナーを開催した時には、どうすれば子育て中の忙しい夫婦の方に参加していただけるかを考え、託児つきのセミナーを開催しました。会場はベビーカーが通りやすいレイアウトにし、参加者がセミナーに集中できるように、託児サービスを少し離れた位置に設けました。2018年2月のセミナーでは定員60名のところ、97名の申し込みがあったため抽選となり、3分の1程度の方が託児サービスを利用されました。

また、20〜30人規模のセミナーではワークショップを行い、グループで出し合った意見を付箋で分類して課題を明確化し、講師の先生と一緒に解決方法を考えています。60人規模のイベントでも、事前にアンケートを行って不安や課題を集め、セミナーで講師の先生から直接、解決策のヒントをいただいています。何をすればよいのかわからない人の不安を明確化して、今やるべきこと、今後やらなければならないことについて講師の先生からアドバイスをもらうことも、私たちのセミナーの特徴です。

セミナーが女性活躍の課題と向き合うきっかけに

あんしん財団
Q:「はたらく×らいふ プロジェクト」を通じて得られた成果について教えてください。

プロジェクトメンバー:2016年度〜2018年度に開催したセミナーでは、参加者へのアンケートで満足度92%という結果をいただきました。夫婦向けのセミナーでは、「家事とか育児の分担を、セミナーに参加したからこそ、話し合うことができた」という声をいただいています。また、「同世代の女性と話ができる場となった」という声をいただいたこともあります。

企業向けに開催したセミナーでは、「一週間以内に改善に取り組みたい」という回答が21%もあり、改善するためのきっかけを提供できたのではと感じています。例えば、講師の先生から、「残業をしない日はスケジューラーにプライベートの『P』を記入して、帰る時間を共有する」という提案があり、「自社に帰ったらやってみます」という声が寄せられました。

清水:女性活躍やワークライフバランスの分野の第一線で活躍する、著名な専門家の方に講師をお願いできたので、旬な情報を参加者にお伝えできたのではないかと考えています。

女性活躍を軸に、ダイバーシティや働き方改革の推進へ

あんしん財団
Q:今後、女性活躍を推進していくために、「はたらく×らいふ プロジェクト」で予想される展開などを教えてください。

プロジェクトメンバー:ホームページでは、中小企業の経営者向けに、ダイバーシティの推進に関する全5回のコラムを10月から公開しています。『教えて先輩!ワタシらしい“はたらく×らいふ”』というコーナーでは、弁護士の先生へのインタビュー記事を1回目に掲載しました。以降も各界で活躍している方にアドバイスしていただいたものを載せていきます。女性活躍はもとより、中小企業の人材不足解消を目指すプロジェクトとして、情報発信を進めていく予定です。

清水:中小企業の皆様のために何ができるか考えて、有益な情報を発信していきたいと思っています。「働き方改革や女性活躍への取り組みは中小企業では難しい」と考えている経営者の方は多いです。しかし、中小企業だからこそ機動力に優れ、従業員との距離も近く、社長の考え方ひとつですぐに組織が変われる面もあります。今後は女性活躍を主軸にしつつ、ダイバーシティや働き方改革の推進などにも活動の範囲を広げ、中小企業を発展させるためのお手伝いができたらと考えています。

女性活躍を推進していくためには、結婚や出産、育児というライフイベントを経て、働き続けやすい環境の整備が求められます。少子高齢化による人材不足解消という観点からも、女性活躍の推進、ひいては多様性を尊重して様々な人が活躍できるダイバーシティの推進に向けた取り組みは、ますます必要になってくるであろうと考えています。

(プロフィール)
一般財団法人あんしん財団
お客様サービス事業部
部長
清水孝雄

1991年入団。2017年から現職。
契約者(会員)向けの各種サービス事業の企画・運営責任者。社会貢献活動の運営にも携わる。

一般財団法人あんしん財団
https://www.anshin-zaidan.or.jp/

はたらく×らいふ プロジェクト
https://work-life.anshin-csr.jp/

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