【前編】日本郵便と連動!認知症・発達障害などの方の道迷いや遺失物発見ツール!「おかえりQR」とは『地図会社だからできる!家族の迷子の早期発見を支援するサービス〜株式会社昭文社〜』

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昭文社といえば、『スーパーマップル』や登山者向けの『山と高原地図』といった地図、『まっぷるマガジン』や『ことりっぷ』などの旅行ガイドブックで知られています。そんな同社では地図で培った技術力を活かし、認知症などの高齢者の迷子の発見を支援するツールとして「おかえりQR」を展開しています。

「おかえりQR」を開発した背景や商品の概要などについて、株式会社昭文社 ソリューション事業統括本部 おかえりQR事業推進チーム マネージャーの池田有作氏に伺いました。

最後まで見届けられなかった後悔をもとに「おかえりQR」を開発

Q:まず、昭文社が手掛けられている事業などについて教えてください。

A:弊社は1960年に創業して以来、地図と旅行ガイドブックを主軸に事業を手掛けてきました。
しかし、2000年代に入ると取り巻く環境が厳しくなり、本にとどまらず、多角的に事業を展開してきました。タビナカ事業の「MAPPLEアクティビティ」では、アクティビティ予約を手掛けています。累計1700万部を発行している、女性向けの旅行ガイドブック「ことりっぷ」のブランドライセンス事業も展開しています。また、自治体や企業様向けの「ことりっぷ」や「まっぷるマガジン」の無料小冊子の受託制作も、事業の柱の一つです。

Q:「おかえりQR」はどのような経緯から開発をスタートされたのでしょうか。

A:これまでとは異なる領域でさらなる多角化を進めていくために、2018年1月から新事業開発部門にて、新たな事業に取り組むというミッションを与えられました。何をするか「自由に考えてもよい」という環境でしたが、自由が故に考えるのは難しく、日々の暮らしにヒントを求めることにしました。

以前、家の近くで幹線道路沿いを歩いていていたときに、横断歩道がない場所を高齢者の方が渡って行くのを目にして、認知症で徘徊している人なのではと心配になったことがありました。
しかし、次の予定があり、110番通報はできても、警官が駆けつけるまで一緒に待機している時間がどうしてもとれない状況でした。そのため、お声掛けをしただけでその場を離れざるを得なく、その後、大丈夫であったか気がかりで、後悔の念がずっとありました。

同様の場面に遭遇したときに、もちろん、警察に通報したり、交番に連れて行ってあげたりする人もいるでしょう。しかし、警官が駆けつけるまで待って、事情聴取に対応する時間がとれず、同じような想いを持つ人もいるのではないでしょうか。そこで、何かそんなときに使えるツールがないかと考えて開発したのが「おかえりQR」です。

プライバシーを守って、迷子の高齢者の情報を伝えることが可能

おかえりQR
Q:開発された「おかえりQR」という商品について教えてください。まず、購入した方はどのように使用するのでしょうか。

A:「おかえりQR」はシール型で、ユーザーIDは個別のものになっています。
購入された方は、専用サイトからユーザーIDとご家族のメールアドレスを3件まで登録できます。「おかえりQR」を高齢者など使用される方のバックや杖、靴などの持ち物に貼っておきます。

Q:では、もし迷子になっていると考えられる高齢者の方の持ち物に、「おかえりQR」のシールが貼られているのを見つけたときは、どのようにすればよいのでしょうか。

A:迷子になっている高齢者の方の持ち物に「おかえりQR」が貼られているのを発見した方は、QRコードをスマートフォンやガラケーで読み取ってください。専用アプリではなく、ブラウザーにて、「発見者の方へ」という画面が表示されます。

まず、発見対象として、「迷子の方を発見しました」と「落とし物を発見しました」のいずれかを選択します。

つぎに、「迷子の方を発見しました」を発見した場合、ご家族の方への連絡内容を選択して送信します。「交番に誘導します」や「保護(待機)しています」のほか、「発見場所のみ通知します」も選択可能で、こちらを選択される方も多いのではと考えています。「交番に誘導します」を選ぶと、弊社は地図の会社ということもあり、最寄りの交番と現在地からの経路が表示される機能がついています。「保護(待機)しています」を選んだ場合は、地図上に現在地が表示されますので、実際に待機する場所に位置を示すマークを移動させてから、送信してください。

コメント欄に自由にコメントを入れることもできますので、たとえば、「保護(待機)しています」を選んだ場合は、「お怪我をされています」「○○さんを呼んで欲しいといっています」といったメッセージを入れることが可能です。

そして、発見した方が送信ボタンを押すと、「find@mapple」から始まるメールアドレスから、ユーザーIDに紐づいて登録されているメールアドレスにメールが届きます。

Q:発見した方のメールアドレスの情報は伝わらないのですね。

A:弊社の「おかえりQR」のサーバーを経由してメールが送られるため、発見した方のメールアドレスなどのプライバシーが公開されないですし、利用される方の家族のメールアドレスも公開されません。お互いのプライバシーを守れるサービスとなっています。

「おかえりQR」は高齢者の「お守り」に

おかえりQR
Q:「おかえりQR」はどのような方の活用を想定されていますか。

A:「おかえりQR」は高齢者の方やお子様の利用を想定しております。このサービスは、GPS端末のように能動的に位置情報がわかるというものではありません。しかし、誰かが発見してQRコードを読みとってもらえれば、位置情報を発信することができます。また、GPS端末は家に置き忘れたら探す術がなくなります。「おかえりQR」を高齢者の方やお子様がいつも使う靴やバックや杖に「お守り」のような感覚で貼っていただけたらと考えています。

後編では、引き続き、「おかえりQR」を郵便局で販売している理由や利用者からの反響などについて伺います。

<プロフィール>
株式会社昭文社
ソリューション事業統括本部
おかえりQR事業推進チーム
マネージャー
池田有作

2003年 株式会社昭文社に入社
デジタルコンテンツ営業部門にて、地図データや旅行ガイドコンテンツを商材に、
法人営業、営業企画、アライアンス企画営業に従事。
2014年から事業戦略室にてインバウンドビジネス『DiGJAPAN!』の立ち上げに携わり、
訪日外国人旅行者の誘客促進、地方創生プロモーションを推進。
現在は、スタートアップ事業『おかえりQR』を立ち上げ、新たな領域にチャレンジしている。
趣味は、ゴルフ、旅行。

株式会社昭文社
https://www.mapple.co.jp/

おかえりQR
https://www.mapple-search.biz/

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