インバウンド需要で注目されるVFRとは?友人・親族への訪問による集客効果 

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日本政府は、2020年の訪日外国人客数4000万人、さらに2030年の訪日外国人客数6000万人を目標に掲げ、インバウンド政策に注力しています。日本に居住する外国人の増加はこの動きとどのように関係するのでしょうか。
以下では、この点について、インバウンド需要において注目されているVFRに着目して紹介します。そもそもVFRとは何なのか、日本におけるVFRの現状や可能性などについて解説します。

日本における外国人の増加

日本政府観光局によると、日本を訪れた外国人の数は2019年1月から9月の間に2441万800人となり、台風被害などの影響により少し足踏み状態にあるものの、全体としては急速な増加傾向にあるといえます。日本政府は上記したような目標の達成に向け、ビザ免除などの政策を進めるなどして、着実に数値を伸ばしてきています。

一方で、日本に居住する外国人の人口は、総務省の住民基本台帳によると、2019年1月1日時点で、前年に比べて16万9543人増加し、過去最多の266万7199人となっています。人口減少が加速度的に進む日本において、外国人の存在はますます大きくなってきているのです。

VFRとは何か

VFRとは、「Visiting Friends and Relatives」の略で、友人や親族を訪れる旅行形態です。
そのため、一般的な観光地を巡ったりするような旅行とは異なり、旅行者の友人や親族に会う、そのために彼らがいる場所を訪問することが、旅行の大きな動機となります。

たとえば、オーストラリアにはイギリスからの移民やその子孫が多く移住しているため、VFRが盛んにみられます。オーストラリアとイギリスには、かつて宗主国・従属国の関係だった歴史があります。そのため、言葉が共通しており、現在でも留学や仕事などで両国間を行き来する人が多くみられます。
こうした歴史的背景によって、オーストラリアやイギリスではVFRが盛んだと考えられます。

日本のVFRの現状

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観光庁によれば、日本を訪れる外国人旅行客の旅行目的の約74%は観光であり、次いで約14%がビジネス、そして、VFRに関しては約5%にとどまっています。

日本政府はインバウンド政策におけるVFRに関する取り組みを、まだ本格化させているとはいえませんが、近年になって外国人労働者の増加は顕著となってきています。また、日本政府は国内大学へ留学する外国人留学生の増加を政策目標として掲げ、様々な政策を実施してきています。
このため、日本に滞在し、学ぶ外国人留学生も増えつつあります。こうした人々の日本居住に伴い、今後はVFRを目的とした日本への旅行が増加すると予想され、インバウンド需要にとってのVFRはまさにこれから成長することが見込まれているのです。

インバウンド市場でVFRの増加が期待される理由

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日本のインバウンド市場でVFRの増加が期待される理由は、主に三つ挙げられます。

第一は、VFRは何度も日本を訪れるリピーターとなる可能性がある点です。外国人労働者、たとえば技能実習生でも特定技能1号においても在留期間は最長5年となっています。特定技能2号になれば、在留期間の制限はなく、更新することが可能です。彼らの友人や家族が日本を訪れ、日本での滞在を楽しく感じれば、経済的な問題はあるにせよ、また日本を訪れたいと思うようになるかもしれません。

第二は、日本に滞在する外国人による消費が増加する可能性がある点です。VFRは日本に滞在する外国人宅に宿泊して自炊をするなど、一般的な外国人旅行客に比べて観光消費が少ないという見方もあります。しかしながら、日本での滞在中、彼らを歓迎する側、つまり日本に滞在する外国人側は、観光やお土産などのために消費をすることになると考えられます。VFRが増加すれば、これらの消費もまた大きく伸びると予想されます。

第三は、インバウンドによる経済効果が地方に波及する可能性がある点です。今後、外国人労働者や外国人留学生の中には、都市部だけでなく地方において居住する人も増えてくると予想されます。そのため、VFRが増加すれば地方に滞在する外国人が増え、これまであまり注目されてこなかった地方の観光資源発掘などが進む可能性があります。

以上、インバウンド需要におけるVFRの現状や可能性について紹介しました。
少子高齢化などを背景に進められる外国人労働者の確保と、インバウンド受入れの取り組みが、うまく組み合わさることによって、観光業がさらに活性化し、地方を含む日本の経済が成長する契機となる可能性が秘められています。VFRはこの好事例となるのではないでしょうか。

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