【前編】ダイバーシティの推進に貢献!介護離職ゼロを目指す企業をサポートするサービス「わかるかいごBiz」とは?『“仕事と介護の両立”を外部から支援する方法とは〜株式会社インターネットインフィニティー〜』

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高齢化社会の到来によって、親の介護のために離職する“介護離職”が社会問題化しています。
一方で介護離職ゼロを目指して、対策を講じている企業もあります。株式会社インターネットインフィニティーの提供する「わかるかいごBiz」は、企業が行う従業員への仕事と介護の両立支援をサポートするサービスです。

前編では主にサービスの概要について、株式会社インターネットインフィニティーWebソリューション部法人営業グループの寒河江佑太氏に取材しました。
後編では同部署のコミュニケーションデザイングループで介護アドバイザーを務める吉井しのぶ氏にもお話を伺っています。

介護業界のIT化の遅れに着目して事業を転換

インターネットインフィニティー
Q:インターネットインフィニティーでは、どういった事業を手掛けられているのでしょうか。

寒河江:弊社の事業の主軸となっているのは、レコードブック事業です。「レコードブック」は、一般的なデイサービスのように、食事や入浴といった介護サービスを提供するのではなく、3時間の運動指導に特化したリハビリ型デイサービスです。直営店の他にフランチャイズ展開も行っており、現在、180店舗近くあります。

レコードブック事業の他にWebソリューション事業と在宅サービス事業を展開しています。
Webソリューション事業では2つのサービスを提供しています。ひとつはケアマネージャーの業務支援ポータルサイト「ケアマネジメント・オンライン」の運営で、全国のケアマネージャーが登録会員となっています。このサイトを活用して、介護関連企業からの依頼による調査やマーケティング支援も行っています。もうひとつは、企業の従業員の仕事と介護の両立をサポートするサービス「わかるかいごBiz」です。

また、在宅サービス事業として、デイサービスや訪問介護を提供する「クローバーケアステーション」や、居宅介護支援事業所の「わかるかいご相談センター」を運営し、福祉用具のレンタルや販売なども手掛けています。弊社は「インターネットインフィニティー」という社名ではありますが、介護の現場に携わる事業の比率が高いのです。

Q:なぜ、介護を事業の主軸とされているのでしょうか。

寒河江:弊社は2001年に設立しました。当初はシステム開発を手掛ける会社でしたが、最初にいただいた仕事が介護関連のシステム開発でした。代表が介護業界はIT化が遅れていることに気づき、自ら介護ヘルパーの資格をとりながら、介護事業に貢献していく方向に舵を切ったのです。

弊社はWebを活用しながら健康寿命の延伸を図ることを理念としています。
デイサービスなどの介護の現場でしか得られない情報は山ほどあり、メーカー様にはそうした生の声を届けることも大切だと思っています。ですから、新卒は基本的に介護の現場にまずは配属されます。
私の場合も「レコードブック」でトレーナーとして働いた後、今の「わかるかいごBiz」の営業を担当するようになりました。

介護離職予防に先陣を切って取り組む

Q:「わかるかいごBiz」のサービスを提供するに至った背景を教えてください。

寒河江:弊社では、「ケアマネジメント・オンライン」を活用して、メーカー様の販売促進や調査を手掛けていく中で、メーカー様の方から、「部下や同僚が介護を理由に会社を辞めている。その辺のソリューションはやらないのか」という声をいただきました。

今後、高齢者が増加していくと、家族として介護に携わりながら働く人も増えていくことが想定されました。そこで、国も取り組んでいる介護離職予防に先陣を切って取り組んでいこうと考え、2011年に「わかるかいごBiz」というサービスを始めました。

「わかるかいごBiz」企業が必要なサービスをカスタマイズして提供

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Q:「わかるかいごBiz」とは、どのようなサービスなのでしょうか。

寒河江:会社によって従業員の介護に対する課題が異なり、仕事と介護の両立支援におけるフェーズも異なります。
そのため、「わかるかいごBiz」は一律のサービスを提供するのではなく、パッケージの中から必要なものを選択していただく形をとっています。

「わかるかいごBiz」のサービスは主に次の3つに分類できます。

1つ目は仕事と介護が両立できる環境の整備で、電話やメールで介護に関する相談ができる「介護コンシェルジュ」というサービスです。

2つ目は情報の提供で、介護情報ウェブサイトや介護支援ハンドブック、介護セミナー、e-ランニング、コンテンツ提供の他、従業員の方に杖や車椅子を体験いただくといったイベントも開催しています。
介護情報ウェブサイトや介護支援ハンドブックは企業独自の介護支援制度も盛り込むなど、企業ごとにカスタマイズして提供しています。
介護セミナーを開催した場合、参加できなかった従業員の方のために介護情報ウェブサイトに動画をアップするといったケースもあります。

3つ目は実態把握調査で、どのくらいの人数の従業員が介護を経験しているか、どのような支援があれば仕事を続けられるか、といったアンケート調査を企業に代行して行っています。

Q:「わかるかいごBiz」として提供しているサービスの中で、ニーズが高いサービスは何でしょうか。

寒河江:「介護コンシェルジュ」ですね。課題解決型であることが大きな特徴です。
一般的な役所の窓口では、介護に関して相談すると「地域包括センターに行ってみてください」と案内することが多いかと思います。
「わかるかいごBiz」の「介護コンシェルジュ」は、ケアマネージャー探しや介護事業者選びを始め、介護保険内、介護保険外のサービスと企業独自の介護支援制度とを組み合わせた提案など、従業員の方が仕事と介護を両立できるよう、状況に合わせた手厚いサポートを行っています。

弊社の「ケアマネジメント・オンライン」には、全国で9万人のケアマネージャーが会員となっているため、会員の基盤を活用してケアマネージャーの紹介や施設情報の取得・提供を行っています。
たとえば介護施設探しでも、会員からの情報を活用して、問題がある施設の紹介は避けています。
また、「晩酌がしたい」という要望があった場合、ホームページからの情報だけではそれにかなった施設を探すのは困難です。
そういった直接問い合わせてみなければわからない情報まで網羅して施設を探しています。
施設からの紹介料はいただいておりませんので、中立な立場で施設の情報を紹介しています。

「介護コンシェルジュ」は“お節介過ぎるサポート”と自負しており、一度ご相談いただけだければ、「その後、お変わりはないですか」と定期的に連絡を入れるようにしています。介護の相談は1回で終わる人は少なく、長期的に相談員が寄り添うことが大切だと考えています。

前編では、主に「わかるかいごBiz」のサービス内容について伺いました。後編では利用する企業や従業員の方からの反響や課題などについて取材します。

<プロフィール>
株式会社インターネットインフィニティー
Webソリューション部法人営業グループ
寒河江佑太

2016年株式会社インターネットインフィニティー入社し、リハビリ特化型デイサービス「レコードブック」で運動指導員を務める。2017年にシルバーマーケティング支援「ケアマネジメント・オンライン」を担当。2018年から仕事と介護の両立支援サービス「わかるかいごBiz」の法人営業を行う。

株式会社インターネットインフィニティー
Webソリューション部法人営業グループ
コミュニケーションデザイングループ
吉井しのぶ

慶應義塾大学を卒業後、デイサービスに勤務しながら介護福祉士、介護支援専門員の資格を取得。
2011年よりインターネットインフィニティーへ入社し、ケアマネージャーとして勤務。2015年からは、介護相談窓口での介護相談サポートを通じて従業員の仕事と介護の両立を支援。
また、高齢者とそのご家族、両方の視点から介護を支えてきた経験を基に企業の従業員向け介護セミナーにて講師も務める。

インターネットインフィニティー株式会社
https://iif.jp/

わかるかいごBiz
https://wakarukaigo.jp/cm-content/introduction/

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